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コラム

2017.05.28

あのヒット商品のPRを徹底解剖 iPod

音楽の視聴スタイルを変えたと言われるほどの人気商品iPodですが、商品のヒットには動画広告によるイメージ戦略が大きく貢献しています。ここではiPodが担ってきた役割と、動画実例をご紹介します。



目次

1 iPodが培ってきたもの

2 Apple公式によるPR

3 インフルエンサーによる比較レビュー

4 ミュージックプレイヤーにおける広告戦略

5 まとめ




1 iPodが培ってきたもの

iPhoneやApple Watchの登場で、新モデルの発売が少なくなってきたAppleのミュージックプレイヤーiPodですが、発売当初はとても革新的な製品でした。iPodがあったからこそiPhoneが誕生したと言っても過言ではないでしょう。iPhoneは携帯電話に音楽プレイヤーやミニアプリケーションの機能を追加したものとして発売されました。現在ではiPhoneを持っていれば、iPod touchとほぼ同じ機能が使えます。
現在Appleで販売されているiPodは、iPod touch、iPod nano、iPod shuffleの三種類です。iPhoneを持っている人にiPod touchは必要ないかも知れませんが、iPhoneの代替品としてiPod touchを持つ人もいます。また、より軽く安価な音楽プレイヤーとしてiPod nanoやiPod shuffleを購入する人もいます。しかし、それらの機能は今後Apple Watchに集約されていくのかも知れません。




2 Apple公式によるPR

2001年、初代iPodが発売されると世界中で話題になりました。MDプレイヤー、MP3プレイヤーなどの携帯型音楽プレイヤーはそれまでにも存在していたのですが、AppleのiPodは従来の音楽プレイヤーとは異なる特徴を打ち出し、広告戦略に成功しました。製品の特徴としては、クリックホイールと呼ばれる、円形の大きな操作ボタンがあり、片手で直感的な操作をすることが可能でした。また、大容量でMacにつなぐことにより外付けHDDとしても使用することができました。


Apple - iPod + iTunes (Jet - Are you Gonna Be My Girl) Ad

日本でも話題になったiPodのシルエットコマーシャルです。シルエットの男女が音楽に合わせて踊る、カラフルでポップなテレビコマーシャルはiPodの知名度を上げ、より身近なものとしました。製品も初期の頃と比べて安価になり、iPodを持つユーザーが増えてきました。この動画はとても人気だったために、当時はテレビのバラエティ番組などでパロディ動画になりました。

Apple - 1st gen iPod nano Ad - HD

第一世代iPod nanoのコマーシャルです。Appleのコマーシャルはその多くが、機能や製品の特徴について詳しく紹介をしません。この動画でも「1000曲」という言葉と「小さい」という言葉だけしか表示されません。イメージ戦略を大切にし、公開する情報を絞り、興味を持たせるのがAppleの主流の広告スタイルです。




3 インフルエンサーによる比較レビュー

新型iPod touchとiPod nanoどっちがいいの?比較レビューしてみました

人気ユーチューバーのカズさんによるiPodのレビュー動画です。Appleでは新製品が出るたびに、多くのメディアやインフルエンサーが特集を組んで情報を提供してくれます。公式からの公開情報を厳選してあえて少なくすることより、多くのメディアがPRをしてくれるという効果的な循環を生んでいます。




4 ミュージックプレイヤーにおける広告戦略

新しく生まれ変わった Apple Music

iPodの製品普及の担い手となったもう一つのイノベーションが、iTunesです。iTunes登場以前にも、音楽を取り込むMP3ソフトウエアなどはありましたが、一部のパソコンに詳しい人々のみが利用している印象でした。iPodとiTunesの登場は、CDをプレイヤーに取り込むという操作にストレスをなくし、オンラインストアでの楽曲購入の動線も作りました。
また、Appleは新しく定額制の音楽配信サービスApple Musicを開始しました。定額制の動画配信サイトHuluやNetflix、音楽配信サイトSpotifyなどの成功が既にあり、市場は熟しているために、大きな収益が見込めると思われます。Apple MusicはiTunesと連携しており、iTunesの利用者にサンプルを提供しApple Musicへの加入が促されるという、シームレスな広告戦略を取っています。




5 まとめ

iPhoneの普及とApple Watchのに登場により、利用機会の少なくなってきたiPodですが、これまでAppleの主力商品としてそのブランドイメージを培ってきました。身近に音楽のある生活スタイルを提案する、というAppleの広告戦略は大成功し、iPodをヒット商品たらしめ、そこからiPhoneの開発と普及につながりました。今度はその役割がApple Watchに集約されていくのかも知れませんが、iPodはAppleのイノベーションの歴史において、非常に重要な製品だと言えるでしょう。

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