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2017.09.13

楽器メーカーの商品PR映像5選

かつて「PR映像」と言えば、ほとんどテレビCMのことを指していました。15秒や30秒などといった限られた時間でインパクトを残す「フロー」としての側面が強かったと言えるでしょう。
しかし、いまやホームページやYouTubeなどで映像を設置しておくことが可能となりました。その結果、PR映像にも「ストック」としての側面が出てきています。 今回は、映像による訴求力が強い楽器業界のPR映像を検証したいと思います。商品そのものやそれによってもたらされる体験の魅力を、各社がどのように伝えているかを見ていきましょう。



目次

1)ヤマハ

2)河合楽器製作所

3)Roland

4)星野楽器(Ibanez)

5)KORG

まとめ




1)ヤマハ

ヤマハは、言わずと知れた楽器メーカーですね。ピアノやエレクトローンからギターなど、幅広く楽器製造を手がけています。楽器の魅力を紹介した映像もたくさんあるようで、ホームページではなくYouTubeにチャンネルを作成していました。以下のリンクから、すべての映像をチェックすることが出来ます。
ブランドや個々の楽器に対するCMだけではなく、ヤマハの音楽教室の映像も多くあります。プロが演奏しているシーンも魅力的ですが、子どもをはじめとした「素人」の演奏シーンが含まれると、どこか親しみを感じますよね。楽器を演奏する充実感もダイレクトに伝わってくるので、「自分も習ってみようか」という気にさせられます。
ヤマハは楽器製造だけでなく音楽教育ビジネスも手がけているため、こうしたバラエティに富んだ映像を作ることが出来ています。事業同士のシナジーを、映像のPR効果にも持ち込んだ典型例であると言えるでしょう。

https://www.youtube.com/user/yamahajp




2)河合楽器製作所

河合楽器製作所も、ヤマハと同じく静岡県浜松市に本拠を置く世界的な楽器メーカーですね。ピアノを中心に楽器を製造するとともに、やはり音楽教室事業にも力を入れています。
映像展開も、ヤマハと同じくYouTubeにチャンネルを設けるやり方を取っています。ピアノそのものの商品紹介はなく、音楽教室の様子や講師をフィーチャーした作品が多い印象です。また、子ども向けのミニピアノや木琴の演奏でも映像が多く、音楽教室の映像も含め、全体的に子どもをターゲットとした映像が大半を占めています。
映像を視聴していると、楽しそうな子どもたちの笑顔や演奏シーンが印象的です。ヤマハよりも、さらに「自社製品を使用する喜び」を伝えることにフォーカスした作りとなっています。

https://www.youtube.com/user/KAWAImovie01/videos




3)Roland

Rolandは、ピアノやオルガン、シンセサイザーなど、電子楽器の分野では世界的な存在感を持つ国産楽器メーカーです。製造している楽器は多岐にわたりますが、ホームページ上ではそれぞれの紹介ページに演奏シーンの動画を設置しています。プロによる演奏で、テレビCMにも使われてもおかしくない、クオリティの高い映像作品に仕上がっています。

https://www.roland.com/jp/categories/pianos/

二つ目は、「Roland.Spotlight」と題されたビデオ・チャンネルです。Rolandの製品を演奏するシーンをSNSにアップしているユーザーの動画の中から、厳選されたものを転載しています。こちらは素人が撮影したものですからクオリティが高いわけではありませんが、世界中の人々がRoland製品で楽しんでいる様子がよく分かります。ビデオは現在進行形で集まっており、「自分もやってみようか」とユーザーなら考えてしまうかもしれません。

https://www.roland.com/jp/promos/spotlight/




4)星野楽器(Ibanez)

Ibanez(アイバニーズ)は、星野楽器のギターおよびベースのブランド名です。ギターやベースというと、やはり演奏したときの「かっこよさ」を強調したいもの。そのせいか、ホームページに数多く設置されている動画はほとんどプロギタリスト・ベーシストによる演奏シーン、テクニック解説となっています。
プロの超絶テクニックが見られる演奏シーンもよいのですが、「いい大人」がギターやベースについて少年のように熱く語り合うのは、男性であれば憧れずにはいられないものがあります。ギター未経験者も、経験者ながら長らく離れていた人も、ついギターをはじめたくなる、そんな動画になっています。

http://www.ibanez.co.jp/news/videos/index.html




5)KORG

KORGは、電子楽器の製造・販売、海外楽器の輸入・販売を手がける楽器メーカーです。ホームページでは、製品ごとに動画と音源が設置されていて、お店に行かなくても音を確認出来るようになっています。下のURLは、「Grandstage」という品名の電子ピアノの紹介ページです。
リンクからは、その製品に関連したYouTubeの動画を検索することが出来ます(公式チャンネルではありません)。KORG製品のゴージャスさが伝わってくるCMばかりです。

http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/grandstage/




まとめ

楽器を紹介する上では、スペックを文字で伝えるより音や映像で演奏を見せる・聞かせる方がはるかに効果的です。今回ご紹介した企業は、どれも日本を(あるいは世界を)代表する楽器メーカーばかりでしたが、どれも映像を商品紹介にうまく活用していました。
商品PRのための映像を作成する上では、消費者の目から見た商品の魅力とその伝え方を深く考え抜くことです。制作者の「こだわり」ではなく、消費者から見て何が訴求力を持つのか。それを伝えるのに、映像はふさわしいのか。これらを考えることで、よりよい映像づくりが可能となるでしょう。

2017.09.12

外国人観光客向けのPR映像5選

近年、政府によって国を挙げての観光立国化が進む日本。実際に訪日外国人は増加を続けており、東京の浅草、京都などといった主要観光地は、もはや日本人より日本人以外の観光客の方が多いのではないかと思われる盛況ぶりです。
いわゆる「有名観光地」以外の地方自治体も、外国人観光客を呼び込むべくプロモーション活動に力を入れています。特に目立つのは、映像を利用した観光プロモーションです。短時間に盛り込める情報量、視聴者に与えるインパクトにおいて優れる映像は、観光プロモーションの大きな柱の一つとなっています。
今回の記事では、そうした外国人観光客向けのプロモーション画像を五つご紹介します。



目次

1)東京都中野区

2)沖縄県

3)佐賀県

4)福島県&茨城県&栃木県

5)ANA

まとめ




1)コカ・コーラ ボトラーズジャパン

2017年1月、東京都中野区が外国人観光客向けのPR動画とPRパンフレットを作成、公開しました。
中野区には、サブカルチャーの聖地「中野ブロードウェイ」があり、国内外のオタクに長らく愛されてきました。しかし、PR動画では中野ブロードウェイだけにとどまらず、中野区のスポット・食べ物・イベントを幅広く紹介しています。
ポイントになるのは、区内にある大学の留学生五人の意見を参考に紹介する観光スポットを選んでいる点です。五人は動画の中でも案内役として登場します。このような作り方自体からも、観光客を呼び込みたい中野区の立場からではなく、実際に訪れる観光客目線で動画を作成しようという思いが表れています。
ちなみに、PR動画で紹介されたスポットをより詳しく説明しているのがパンフレットです。フロー性の強い動画とストック性の強いパンフレット(文字情報)。情報媒体の性格の違いをうまく利用している例でしょう。

http://www.visit.city-tokyo-nakano.jp/category/walking/scenery/42341




2)沖縄県

沖縄と言えば、日本人の目からすると押しも押されもしない一大リゾートスポットなのですが、外国人観光客の盛り上がりは(日本人と比べると)まだまだ小さいのが実情。特に外国人観光客の大半が台湾や韓国などの東アジア地域から訪れているということで、その他の地域からの観光客を呼び込むプロモーションが進められています。
その一環として話題を呼んだのが、「OKINAWA: The Secret is Out」というキャンペーンです。中野区の動画で留学生の目から観光スポットの案内が行われていたのと同様、本キャンペーンの動画もシンガポール、フランスなど六ヵ国の人物が登場。ドキュメンタリー風の凝った作りは、外国人スタッフによるものというのも驚きです。
沖縄の美しい自然や豊かな食文化が紹介されているのはもちろん、最もアピールされているのは沖縄の解放感や心安らかになれる雰囲気そのもの。映像作品としてもクオリティの高いプロモーション動画となっています。

http://beokinawa-pr.jp/secret/




3)佐賀県

佐賀県では、県内の観光スポットや宿泊場所、温泉地やグルメを幅広く紹介するアプリを作成。アプリへの動線として、一分あまりの短い動画を作成・公開しています。
この動画自体は、佐賀県の魅力を直接打ち出すようなものではありません。むしろ、内容のおもしろみによって、ソーシャルメディアでの拡散を狙ったかのようなユニークさが売りです。つい再生してしまう「あざとさ」と、「これはひょっとして…」という「予感」、「ああ、そういうことか!」と感じさせられる「意外なオチ」が見事に一分あまりの中に盛り込まれています。
動画自体に佐賀県の観光地のPR効果はないのですが、おのずとアプリの内容の説明に持って行かれるうまさがあります。なお、アプリは英語、中国語、タイ語など六カ国語に対応しています。

http://saga-travelsupport.com/lp/




4)福島県&茨城県&栃木県

福島県と福島の民放4社が中心となり、広告代理店や海外のクリエイター、はては海外のYouTuberが出演、福島県・茨城県・栃木県がプロデュースする大規模なキャンペーンがDiamond Route Japan - Fukushima, Tochigi, Ibaraki」です。
特定の地域や自治体だけではなく、東京を起点として茨城~栃木~福島を結ぶ観光ルートを設定。これを「ダイヤモンドルート」と呼んで動画を作成し、インバウンド客の呼び込みを狙った映像作品となっています。
内容は「HISTORY」「OUTDOOR」「HEALTH&LIFESTYLE」「NATURE」の四種類から構成されており、外国人が好みそうな日本文化がアピールされています。詳細な内容は、リンクされているGoogle検索画面からチェックするというのも斬新です。具体的な情報の提供よりも、「行きたい!」という感情に訴えかけることに全力を注ぎ込んだハイクオリティな映像ばかりです。

http://diamondroutejapan.com/




5)ANA

最後は、自治体ではなく航空会社であるANAによる日本紹介サイトです。日本国内の都市の魅力、「道(DOU)」「COSPLAY」「WASHOKU」など、多様な切り口から日本の魅力を存分に伝えてくれています。
やはり文字情報は少なく、ダイナミックな映像によってインパクトを与えることが目的となっているように感じられます。ただし、動画コンテンツ量はこれまで紹介してきたキャンペーン・サイトよりかなり多く、内容も細分化されています。たとえば、「WASHOKU」の中には「ODEN」「WASABI」など十三種類の動画があり、和食について細かく知ることが出来るようになっています。
実際に日本に行きたい外国人にとって、「日本ってどういうところ?」という疑問に端的に答えてくれるサイト構成と言えるでしょう。

https://www.ana-cooljapan.com/




まとめ

5つの動画のご紹介だけですが、バラエティーに富んだ内容のハイクオリティな動画が、次々と作られていることはお分かりいただけたと思います。世界中から容易にアクセスすることが出来、短時間で興味を喚起出来る映像は、今後もプロモーションツールの主役であり続けるでしょう。
しかし、映像プロモーションは当たり前の存在になりつつあります。今後は、ざっくりと「外国人」に向けて作られてきた作品が、ターゲット層に応じて作り分けられていく時代になると考えられます。たとえば、アメリカ人にはオリエンタリズムを強調した作品、ヨーロッパ人には職のヘルシーさを強調した作品、アジア人には製品・サービスのコストパフォーマンスを強調した作品など、「ペルソナ」を意識することが求められるかもしれません。
どの自治体も映像を作るようになった今となっては、ただ予算をかけて映像を作成すればよいというわけではなく、緻密なマーケティング戦略の一環として映像が求められていくはずです。

2017.09.11

映像を利用したマーケティングで気をつけるべきこと

「映像を使ってマーケティングするといいらしい」
「映像で消費者にインパクトを与えるようなプロモーションがしたい」
コンテンツマーケティングにおいて、テキストベースの情報だけではなく映像を活用しようという動きが広がっています。
スマートフォンやタブレットのようなモバイルデバイスの普及、モバイルデバイスでストレスなく見られるインターネット回線の高速化などの技術的要件が整った結果、今ではYouTubeをはじめとした動画を自宅外でも見ることが当たり前になりました。
また、テキストと比較して、動画の情報量や感情に訴える力ははるかに強いものがあります。それこそ、SNSでは数秒の「かわいいネコ動画」が何万回もシェアされるほどです。数文字のテキストが、そこまで人々の共感を呼ぶことはそれほどないでしょう。
このように、動画をいつでもどこでも見るための技術的要件の整備により、動画とマーケティングの「相性のよさ」が注目を集めるようになってきました。 しかし、ただ映像を作成したところでマーケティングに有効なわけでもありません。そこには戦略が必要です。
そこで今回の記事では、映像を利用したマーケティングにおける注意点を四点ご説明したいと思います。



目次

1)なぜ映像でなければいけないのか考える

2)ターゲットをどこに設定するか考える

3)視聴者の「次の行動」を考える

4)SNSにシェアされやすい内容を意識する

まとめ




1)コカ・コーラ ボトラーズジャパン

なぜ、自社のマーケティングに映像を使う必要があるのでしょうか。他の手段ではダメなのでしょうか。
マーケティング業界では、アメリカからさまざまな用語や概念、方法論が次々と輸入され、キャッチアップに追われます。
その過程で「なぜそれを必要とするのか」という根本の部分が忘れられ、用語・概念・方法論ありきのマーケティング戦略が組み立てられがちです。
映像も同じこと。映像を利用するのは、映像でなければ表現出来ない何かを表現することが目的であるはずです。
確かに、実際は会社の方針や上席の指示など、やむにやまれぬ理由で映像マーケティングを開始することはあります。
それでも、映像ありきではなく「なぜ映像を利用してマーケティングするのか」というWHYを自問自答し、納得して進めるべきです。




2)ターゲットをどこに設定するか考える

いわゆる「ペルソナ」の設計も必要です。
「みんなに見てほしい」というざっくりしたターゲット設定で映像を作ると、クオリティは高そうだが誰に向けて作っているのかよく分からない、という映像が出来あがります。
たいがいの場合、そういった映像は視聴者(消費者・利用者・見込客)ではなく会社内部や映像発注元を向いているものです。
「映像を主に見せたいのはどのターゲット層か」というWHOを練り込むことで、メッセージがはっきりした映像を作りやすくなります。
情報量が多い分、ペルソナを明確に設定して情報の届け先をはっきりさせることは、映像を利用したマーケティングにおいてとても重要です。




3)視聴者の「次の行動」を考える

「CTA(Call to Action)=行動喚起」を設定します。映像を見た人に、どのようなアクションを起こしてほしいのか想定しておきましょう。ひとまずシェアしてほしいのか、商品を購入してほしいのか。
相手に何をしてほしいのかはっきりさせないと、映像を作成しても「おもしろかった」「つまらなかった」という感想レベルで終わってしまいます。個人のYouTuberが作成した動画であればそれでよいのですが、企業として映像を作るのであれば、何かしら視聴者に求めたい行動があるはずです。
CTAを映像制作チーム内・部内・社内で共有出来ていれば、映像制作の方向性がぶれることも少なくなります。




4)SNSにシェアされやすい内容を意識する

要するに「面白い映像を作る」ということです。ここまでに映像を作る理由(WHY)、映像を届ける相手(WHO)、伝える内容とCTA(WHAT)を設定したことで、ようやく「どのような映像を作るか」を考えることが出来るようになります。
よく「SNSでシェアされることを目指す」のが映像の目的になります。SNSで(ポジティブな意味で)シェアされやすい映像には、以下のようなタイプがあります。
・ユーモラス:いわゆる「おもしろコンテンツ」です。
・役に立つ:ノウハウや生活の知恵など。
・きれい・かわいい:美しい風景や人、子どもや動物など。
・感動:泣けるストーリーです。
・あるある:思わず共感出来る内容。
・応援:誰かの頑張りを激励したくなる内容。
ネガティブな意味でシェアされる「炎上マーケティング」もありますが、企業の信用を失うので避けた方がよいでしょう。




まとめ

映像を利用したマーケティングにおいて最も重要なことは、「なぜ(WHY)」「誰に(WHO)」「何を(WHAT)」伝えるのか、ということです。
マーケティングにおける映像は、テキストと同じくただの手段(HOW)です。手段ありきでマーケティング戦略を組み立てると、予算を浪費し、効果の上がらない本末転倒なコンテンツが出来あがるばかりでしょう。
本来は、「なぜ(WHY)」「誰に(WHO)」「何を(WHAT)」を考えてから、そのために最適な手段(HOW)を採用するのがあるべきプランニングの流れです。
しかし、映像を使うことが決まっているということであれば、そこからさかのぼる形でもよいので「なぜ(WHY)」「誰に(WHO)」「何を(WHAT)」を問うべきです。
主役は映像ではなく、マーケティング戦略そのものであり売り込みたい商品。そのことを忘れず、映像づくりに励みましょう。

2017.09.10

飲料メーカーの会社案内映像5選

ジュースやスポーツドリンクなど、私たちの生活に欠かせない飲料。昔からCMはたくさん作られてきましたが、近年ではインターネットや動画制作技術の発展に伴い、低コストで動画を作成したり、消費者が製品を楽しんでいる様子を投稿してもらったりと、映像作品の位置づけも大きく異なってきています。
今回の記事では、日本を代表する大手飲料メーカーのCMや商品(ブランド)PR映像をご紹介します。それぞれ、どういった意図をもって作られているかを考えることで、映像の効果的な使い方を知る一助となることでしょう。



目次

1)コカ・コーラ ボトラーズジャパン

2)サントリー食品インターナショナル

3)伊藤園

4)アサヒ飲料

5)カゴメ

まとめ




1)コカ・コーラ ボトラーズジャパン

飲料業界では日本最大手となるコカ・コーラ ボトラーズジャパン。手がけるブランドも多いのですが、今回は山田孝之さんが出演する一連のCMでもおなじみの缶コーヒー「ジョージア」を見てみましょう。
下記のURLは、ジョージアのブランドサイトの中でも、最新の「ザ・プレミアムシリーズ」のページとなっています。15秒バージョンおよび30秒バージョンという2種類のCMがありますが、最新版から過去の分まで見られるアーカイブ式になっています。「カメレオン俳優」とも言われる山田孝之さんらしさがいかんなく発揮されている一方で、ジョージアの魅力もしっかり伝わってきます。いくつかCMを見るだけでも、何となくジョージアの味が口に漂ってくるような気になる人も多いのではないでしょうか。

https://secure.georgia.jp/premium/




2)サントリー食品インターナショナル

こちらも、言わずと知れたサントリーグループ。ただし、ブランド名の「伊右衛門」「GREEN DA・KA・RA」「ボス」「CCレモン」などの方が有名ですね。中には「サントリー烏龍茶」など「サントリー」の名を冠したブランドもあるのですが、ブランド単独でも高い知名度を誇ります。
その中の一つ「ペプシ」の動画を見てみましょう。CMで放映された15秒のものを中心に、30秒、90秒、中には4分というものも置かれています。ストーリー仕立てになっており、続きが気になる構成です。SNSでの拡散を狙っていると思われます。ペプシ自体の知名度は高いので、新製品の売り上げ向上のためにインパクトのある映像PRを仕掛けていると言えるでしょう。

http://www.suntory.co.jp/softdrink/movie/0000000007.html




3)伊藤園

伊藤園と言えば「お~いお茶」が有名です。「お~いお茶」以外にも、「充実野菜」や「TULLY'S COFFEE」、「健康ミネラルむぎ茶」などを製造・販売しています。コカ・コーラボトラーズジャパンやサントリー食品インターナショナルと同じく、CMがホームページに設置されており、過去の分も含めて見られるようになっています。
ただし、CM作品以外にも数多くの映像があります。お茶の入れ方や「水出し緑茶」の作り方など、お茶に関するものが多いですね。CMにも出演している有村架純さん、中谷美紀さん、市川海老蔵さんも参加し、日本を代表する神社仏閣で実施されたお茶会の様子など、日本のお茶文化を盛り上げたいという思いの込められた映像作品に仕上がっています。
ただの商品紹介にとどまらず、映像を通して企業としての理念を伝えることが出来ると理解出来ますね。

http://www.itoen.co.jp/movie/




4)アサヒ飲料

アサヒ飲料も飲料業界の大手で、「WONDA」「十六茶」「カルピス」「三ツ矢サイダー」など知名度の高い飲料を数多く手がけています。以下のURLは、「ASAHI MOVIE CHANNEL」と題された映像作品のアーカイブです。ブランド・商品名や出演者別に検索してCMをチェックすることが出来ます。
15秒のショートバージョンや75秒のロングバージョンだけでなく、CMのメイキング映像も収められています。出演者別の検索が可能であることを併せると、商品自体のアピールもさることながら、出演する芸能人の魅力を伝えることにも配慮されている印象です。

http://movie.asahiinryo.co.jp/contents/index.php




5)カゴメ(野菜生活100)

これまでの4社は、ジュースからお茶からコーヒーから、総合的に飲料を手がけているメーカーばかりでした。それに対して、カゴメでは「カゴメトマトジュース」から始まり「GREENS」「野菜生活100」「カゴメ 健康直送便」と、野菜ジュースだけを取り扱っています。
カゴメでも、過去の分も含めてCMギャラリーが一つのページにまとまっています。また、「カゴメトマトジュース」のブランドサイトでは、原料のトマトがジュースになるまでの様子をVR動画で見ることが出来ます。野菜ジュースという製品の性質上、他社以上に安全性や製造過程の透明性を意識していることが理解出来ます。

http://www.kagome.co.jp/present/tvcm/#item2




まとめ

飲料の魅力は多岐にわたるため、映像を作る上ではまずその「魅力」を分かりやすい形で定義づけることが求められます。それぞれの製品がターゲットとする購買層に応じた魅力を提示しなければなりません。
その意味で、ただ映像を作ればよいというわけではありません。どういった魅力を、どのターゲット層に、どういった形で差し出すのか。それは、映像で伝えることが最もふさわしいのか。マーケティング意識を強く持った上での映像づくりが、今後も求められることに変わりはありません。

2017.09.09

衣料品メーカーの商品PR映像5選

企業紹介や商品紹介のために、映像を効果的に活用する企業が増えています。かつてはテレビCMだけでしたが、今ではホームページで簡単に動画を設置出来る時代です。CMですと15秒間流れて終わりですが、ネット上の動画であればいつまでも残すことも可能ですし、CMだけでは表現出来ない詳細情報を関連リンクとして同じページに設置出来ます。
今回見ていきたいのは、衣料品メーカーの商品PR映像です。アパレル関連ですと、文字よりも映像によるアピール効果が大きいことは分かりますよね。日本を代表するアパレルメーカーたちが、いかに映像を活用しているのかをチェックしましょう。



目次

1)ファーストリテイリング

2)LAKOLE(アダストリア)

3)夏パン(しまむら)

4)ワコール

5)ADORE(TSIホールディングス)

まとめ




1)ファーストリテイリング

以下のリンクは採用情報ページに設けられたものです。映像の内容自体は商品のCMや会社のCSR活動をアピールしたものなどで、必ずしも求職者向けというわけでもありません。
ファーストリテイリングの映像の特徴は、個々の商品のPR映像であるにもかかわらず、会社のブランドイメージから全くぶれていないことです。そのため、商品PRでも「別々のもの」を紹介されているという印象はなく、あくまで「ファーストリテイリング(ユニクロ)の商品なんだな」ということが一目で分かるようになっています。
商品そのものはもちろん、その裏にあるブランドイメージや企業理念を一貫させることは容易ではありません。少なくとも、商品PRで紹介するものが商品そのものだけではなく、商品を通じて実現したい理念であるということ…映像作成において、この点を意識する必要があるということでしょう。

https://www.fastretailing.com/employment/ja/about/video.html




2)LAKOLE(アダストリア)

LAKOLE(ラコーレ)とは、アダストリアが新たに立ち上げたライフスタイルブランドです。2017年3月に一号店がオープンし、順次店舗が増えていく予定となっています。 ブランド立ち上げから間もないためか、商品単独の映像ではなく、いくつかの商品を紹介した「コンセプトムービー」のみ作成されています。しかし、それでもそれぞれの商品の持つ「ライフ・ファンクション」、たとえば「ヨゴレ、かるく」「つよくて、ながもち」などといった特性が十分に表現されています。
新規事業であることもあり、まずはブランド名やコンセプトの浸透が第一という戦略であると考えられます。アパレルメーカーの場合は、商品のみならず数多くのブランドを事業として進めていることが多いため、PR映像作成においても「何をPRするのか」を深く考え抜く必要があります。

http://www.dot-st.com/cp/lakole_lifefunction




3)夏パン(しまむら)

低価格で普段使いに適した衣服を多数販売するしまむらでは、各商品を宣伝するためのCMがホームページにも設置されています。
以下のURLには、しまむらのCMやメイキング映像などが収められています。映像の入れ替えが頻繁ですが、2017年9月4日時点ではベビー用品のセール告知CMが設置されています。ファミリー層を狙い撃ちしたCMであることは当然ですが、その点を考慮しても「親しみやすさ」が前面に押し出された雰囲気の内容になっています。
CM内容からも、他のアパレルメーカーとの違いが一目瞭然です。商品の性質、CMが想定するターゲット層など、同じくリーズナブルであることを謳うファーストリテイリングとも異なっています。

https://www.shimamura.gr.jp/shimamura/sp/making/




4)ワコール

大手下着メーカーワコールのCMや動画が、一つのページにまとまっています。企業CM、ブランドについてのCM、商品についてのCMがバランスよく作られている印象があります。
商品についてのCMを見てみると、15秒CMよりも商品の「使い方」、すなわち商品がもたらしてくれる「メリット」に重点を置いて紹介されています。これは、ワコールの企業名がポピュラーであえて協調する必要がないこともさることながら、女性下着には機能性が求められることも大きな理由であると考えられます。
LAKOLEのような新ブランドと比較することで、一つ示唆されるポイントがあります。映像PR作成においては、映像で何を表現するかも重要ですが、どのような素材を映像PRで表現するか、という「素材のチョイス」がより重要である、ということです。

http://www.wacoal.jp/news/movie/index.html




5)ADORE(TSIホールディングス)

ADORE(アドーア)は、業界大手のTSIホールディングス傘下サンエー・インターナショナルが手がけるレディースブランドです。「『より美しく』『自分らしい』着こなしを目指すためにこだわりを持ち、ワンランク上の満足感を求める方のためのLuxury clothing」とホームページに記載されているとおり、シンプルながらも高級感のある商品が数多く販売されています。
以下のリンク先にあるのは、2017年秋冬コレクションの映像。特定の商品の宣伝でもなければ、登場する商品名も明らかにされませんが、上記のようなブランドイメージは強く伝わってくる作りになっています。
商品詳細についての情報はホームページに任せ、映像からは余計な情報をそぎ落とすことにより、かえって「こだわり」「自分らしい」というイメージが伝わってきます。

http://www.adore2005.com/




まとめ

大規模なアパレルメーカーですと、ブランドごとにホームページやPR映像を用意していることもしばしばです。したがって、商品のPR映像と言っても「会社の宣伝」「ブランドの宣伝」「商品の宣伝」と、粒度が異なっています。
映像を活用する上で、何を誰にどのように見せたいのかを考える必要がある、ということです。見せたいものの魅力と見せ方、ペルソナを考え抜くことで効果的な作品が出来あがります。是非ご参考にしていただければと思います。

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