SDGs活動をPRするなら動画制作がおすすめ!効果的なSDGs動画10選

近年、耳にするようになったSDGs。
個人の活動だけではなく、企業のSDGsへの取り組みも注目されています。
企業の取り組みを世間に伝えるために、活用されている広報手段のひとつが動画です。
ここでは、SDGsの基本知識から、なぜ企業の活動が必要とされるのかという背景を説明するとともに、効果的に動画を広報に活用する企業の事例をご紹介します。

 

目次

1)そもそもSDGs(持続可能な開発目標)とは?

2)SDGsの17の目標

3)SDGsの社会での広がり

4)日本国内のビジネス界におけるSDGs達成への後押し

5)SDGsの活動を発信する企業の動画

まとめ

 

 

1)そもそもSDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発)とは、2015年9月にニューヨークの国連本部にて採択された決議のことをいいます。
「国連持続可能な開発サミット」では、人と地球の繁栄のための行動計画として目標が掲げられ、2030年までに世界が達成するべき「ゴール」が宣言されました。
この宣言の要である、「17の目標」と「169のターゲット」からなる成果文書がSDGsと呼ばれています。

SDGsは、2030年という未来に向けて、私たちが暮らす世界をより良い場所にしよう、という目標と決意を示しています。
その目標は、貧困や環境、教育など、人々の生活に欠かせない17の領域において設定され、さらに目標を達成するための具体的な行動目標である「ターゲット」が示されています。

1.SDGsってなんだろう?

ベネッセによるSDGsの理解を深めるための紹介動画です。
動物のキャラクターを用いながら、コミカルにSDGsの内容を伝えています。

 

2.SDGsって何だろう?(学生向けバージョン)

国連WFPによる学生向け、SDGsの概要に加え、SDGsが企業の取り組みを必要としている点にも触れられています。

 

 

2)SDGsの17の目標

SDGsの17の目標は多岐にわたります。
貧困、飢餓、教育、ジェンダー平等、街づくり、平和と公正など、目標は地球に住まう全ての人の生活を豊かにすることを目的としています。

また17の目標は、それぞれ独立しているのではなく、経済、社会といった階層や、人や豊かさといったキーワードでつながり、相互に作用しています。

引用:SDGs17の目標|公益財団法人 日本ユニセフ協会

これら17の目標の達成のため、国連は2020年からの10年間を「行動の10年(Decade of Action)」と定め、世界各地でSDGsの認知拡大に励んでおり、昨今では、子どもへの認知拡大を目的とした動画コンテンツも数多く登場しています。

 

3.[ひろがれ!いろとりどり] SDGs 17目標のおぼえうた | 未来へ17アクション | SDGs | NHK

SDGsの17の目標を、歌いながら覚えられるコンテンツ。
なぜSDGsの取り組みが必要なのかというその理由に合わせ、「誰一人取り残さない」というSDGsの精神も取り込みながら、内容を理解できる造りになっています。

 

4.ピコ太郎 × 外務省(SDGs)~PPAP~

外務省によるSDGsの紹介動画。
人気芸人を起用し、SDGsの理解を深める内容となっています。

 

5.『かいじゅうステップ SDGs大作戦』第1話(新)「SDGsってなに?」-公式配信-

ウルトラマンを生み出した円谷プロダクションによる、SDGsの紹介動画。
可愛いかいじゅうたちが登場するアニメから、なぜSDGsが必要なのか、楽しみながら学ぶことができます。

 

 

3)SDGsの社会での広がり

これまで国際社会が掲げてきた目標や宣言と異なり、SDGsでは達成に向け、明確に企業の取り組みが必要であることを盛り込んでいます。
17の目標達成にむけては、「経済」「環境」「社会」という3つの側面からのアプローチが欠かせません。
個人ひとりひとりだけではなく、企業活動としてSDGsに取り組むことが、多様な社会課題の解決につながると期待されています。

また、企業の取り組みをSDGsに盛り込むことは、企業経営にとっても大きなメリットをもたらします。
たとえば、パリ協定後のCO2排出量規制のような、SDGsの観点から強化される法令や規制に企業が真摯に取り組むことは、世間や投資家の好印象につながり、長期視野で企業経営にポジティブな影響をもたらします。

また、SDGsへの取り組みでは、企業資源を活かし、新たな市場を生み出すことにもつながります。
環境や教育、再生エネルギーなど、社会課題を起点とし、持続可能なビジネスが広がっていくのです。

SDGsが問いかける社会課題を理解し事業に取り入れる企業は、いわば「社会を良くする」ビジネスモデルを構築します。
自社の利益を追求するだけでなく、社会への貢献を土台に取り組む姿勢は、これからの時代、消費者や投資家の支持を得るにあたり、ますます重要になっていくでしょう。

 

 

4)日本国内のビジネス界におけるSDGs達成への後押し

日本で企業がSDGsに注目するきっかけとなった出来事に、日本経済団体連合会の「Society 5.0 for SDGs」があります。
これは、「企業行動憲章」の改定において、SDGsの達成を柱に据え、企業の社会的責任を踏まえつつ、企業自身が持続可能な社会の実現を牽引することを明文化したものです。

引用:Society 5.0 for SDGs|一般社団法人日本経済団体連合会

こうした流れを受け、財務情報だけでなく、環境や社会に配慮した取り組みを評価する「ESG投資」や「責任投資原則」が、投資家の間で重視されるようになりました。
近年では、SDGsに無関心な企業は、利益追求型の組織であり、環境や社会への関心が薄いというメッセージを社会に与えてしまう可能性も無視できません。

SDGsへどのように取り組み、その内容をいかにして発信するかは、企業のイメージに大きな影響を与えるといえるでしょう。

 

5)SDGsの活動を発信する企業の動画

以下に、企業がSDGsの活動を発信している動画をご紹介します。

6.SDGs「目標12」達成に向けたサントリーの取り組み~ペットボトルからペットボトルへの再生編~ 1分12秒|サントリー

目標12である「つくる責任・つかう責任」の取り組みを紹介する、サントリーの動画です。
目標の説明に加えて、企業での取り組みを紹介しています。
ペットボトル飲料をつくる側であるサントリーが、どのような形で社会課題に貢献できるのか。
軽量化による二酸化炭素の排出量削減、リサイクルの輪を取り戻すための分別、そして、ペットボトルからペットボトルを再生する日本初の技術など、企業独自の取り組みがわかりやすくまとまっています。
手書きタッチのイラストも親しみやすく、企業の活動が理解しやすい作りとなっています。

 

7.SDGsの取り組み(佐川グローバルロジスティクス)

佐川グローバルロジスティクスのSDGsへの取り組みを紹介する動画です。
冒頭では企業紹介を行い、事業内容と共に事業規模を伝え、それにより後半に続く「ロジスティクス」に関係した活動の内容が理解しやすくなっています。
「地球にやさしいグリーン物流」での輸送回数削減により、環境負荷を軽減。
「バイオリスパレットで二酸化炭素の排出量削減」で、石油由来のプラスチックを減らし環境保全に繋げます。
具体的な取り組み内容と共に、環境への貢献が定量的に示されている点も特徴です。
事業活動がどのようにSDGsと関連しているのか、視覚的に理解できる動画といえます。

 

8.JAグループのSDGsへの取り組み

JAグループのSDGsの活動を紹介する動画は、漫画のスタイルが使われています。
高校生の主人公が、夢でみた「未来への約束」について友人たちと探る冒頭から始まり、JAの職員へ話を聞きにいくシーンにつながります。
生産者との距離が近いJAグループの活動が、もとからSDGsと深くつながっていることがわかる動画となっています。

 

9.【SDGs】ヤマハ管楽器工場の環境を守る取り組み

どんな業種の企業も、地球の環境や社会とつながっている。
そんな実感を持たせてくれるのがヤマハの紹介動画です。
管楽器を製造するヤマハの向上では、水質に影響を与える物質を削減し、環境負荷の低いモノづくりを続けていることがわかります。
ほかにもヤマハが公開している動画のなかには、クラリネットやオーボエという、木を原材料として作られる楽器のために、タンザニアの地域コミュニティでの植林活動をまとめた動画もあります。
企業活動のなかで、小さな工夫や、つながりを見直すことが、SDGsの目標達成に向かうのだと教えてくれる動画といえるでしょう。

 

10.【SDGs】HIS オンライン体験の取り組み

旅行会社のHISの動画では、「オンラインツアー」の取り組みが紹介されています。
現地のリアルな姿を、インターネットを介して体験できるオンラインツアーは、これまでの旅行とは異なり、「いままで現地にいけなかった人」「簡単にはいけなかった場所」へのアクセスを生み出しています。
そして動画の後半では、その新たなオンライン体験が、人の学びや行動に与えるインパクトを伝えています。
体験を創出するビジネスからの、SDGsへの貢献を伝える紹介動画といえます。

 

 

まとめ

SDGsの取り組みを企業が発信する場合、事業活動との関連を見せることが必要になります。
企業活動が、SDGsの目標のどれに関連しているのかを示し、そこから具体的な取り組みの紹介につなげることで、人々に企業と社会とのつながりが伝わります。
さらに、活動によって生み出される社会貢献や影響を、可視化させることも重要です。
グラフや数値、写真などを用いることで、企業の社会への貢献が可視化されます。
また、世間に浸透しているSDGsですが、目標が17と多岐にわたることから、基本的な概要に触れることも重要です。
基礎知識を織り込みつつ、企業と社会のつながりを見せる動画は、企業のイメージ向上にポジティブな影響をあたえるでしょう。

 

SDGsって何?企業でのSDGsの取り組みを伝える紹介動画