脱炭素社会の実現に向けて、風力発電をはじめとした再生可能エネルギーへの注目が高まる中、企業や自治体がその取り組みを動画で発信するケースが増えています。
ここでは、風力発電の現場や理念を伝える5本の動画を取り上げ、それぞれの構成や表現の工夫に注目しながらご紹介します。
これからプロモーション動画の制作を検討している企業・自治体の担当者にとって、構成や演出のヒントとなる内容です。
目次
１）「北ガス石狩風力発電所」ができるまで（建設工事の紹介）
２）#12 洋上のエネルギーを生かす「風力発電」
３）限界を超え、未来を築く！DENZAIが挑む“世界規模”の挑戦｜2025年ビジョン
４）宮崎県企業局ゼロカーボンＰＲ事業ＣＭ
５）【事業紹介動画】リエネ六ヶ所村千歳風力発電所（2022年3月2日運転を開始）
まとめ
1.「北ガス石狩風力発電所」ができるまで（建設工事の紹介）
北海道ガスが運営する石狩風力発電所の建設過程を紹介するドキュメンタリー風の動画です。
重機の運搬から風車設置までを時系列で追いながら、建設のスケール感と技術力を丁寧に伝えています。
淡々としたナレーションと落ち着いたBGMが、プロジェクトの着実さと信頼性を演出します。
また、ドローン映像やタイムラプスも効果的に使われており、現場の臨場感とスピード感を両立しています。
2.#12 洋上のエネルギーを生かす「風力発電」
経済産業省資源エネルギー庁によるシリーズ動画のひとつ。
洋上風力発電の仕組みや社会的意義を解説しながら、再エネの可能性を示しています。
明るく爽やかなBGMと親しみやすいナレーションで、専門的な内容をわかりやすく伝えており、教育的な動画としても活用できます。
図解やアニメーションを多用した構成で、視覚的に理解しやすいのも特徴です。
3.限界を超え、未来を築く！DENZAIが挑む“世界規模”の挑戦｜2025年ビジョン
建設重機・仮設資材のリーディングカンパニーDENZAIの企業ビジョンムービー。
風力発電を支える大型輸送・建設の現場を紹介しつつ、国際的な事業展開への決意を力強く表現しています。
ダイナミックな音楽と映像、エネルギッシュなテロップ演出が印象的で、企業の「挑戦」や「未来志向」を強く打ち出した構成となっています。
ビジョン訴求型のプロモーション動画の良い例といえます。
4.宮崎県企業局ゼロカーボンＰＲ事業ＣＭ
宮崎県企業局による15秒の短尺PR動画。
ゼロカーボンに向けた取り組みを、スピーディーなカットとキャッチーなコピーで紹介しています。
「ゼロカーボンで未来を変える」という明快なメッセージを中心に、視覚的に強いインパクトを残す構成が印象的です。
公共機関の姿勢を端的に伝えるショートCMとして効果的です。
5.【事業紹介動画】リエネ六ヶ所村千歳風力発電所（2022年3月2日運転を開始）
リエネ社による風力発電所の運転開始を記念した紹介動画。
自然豊かな青森県六ヶ所村の風景とともに、地域に根差した再エネ事業の意義を伝えています。
優しいBGMと誠実なナレーションが、地域とのつながりや共存を感じさせる構成です。
実際の風力発電所の様子を丁寧に映し出し、透明性のある事業姿勢を訴求しています。
まとめ
今回ご紹介した5本の動画は、それぞれの立場から風力発電の重要性を伝えると同時に、構成や演出の工夫によってメッセージの伝わりやすさを高めています。
とくに注目すべきなのは、「視聴者にとって理解しやすく、印象に残る構成」が意識されている点です。
再生可能エネルギーのように専門性の高いテーマこそ、アニメーションや図解、丁寧なナレーションなどを活用し、視聴者の知識レベルや興味に合わせた見せ方が求められます。
企業や自治体が取り組みを効果的に伝えるには、視点を「発信側」から「視聴者側」に切り替え、伝わるための構成と演出を徹底することが重要です。
