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2017.01.09

背景動画を使ったかっこいいWEBサイト事例集

近年、背景にイメージ動画を使ったWEBサイトが多く見られます。モバイル端末の普及、インターネットの高速化などにより、サイトに大きな動画を表示することができるようになり、集客や販売の効果を上げています。ここでは、WEBサイトに背景動画を設置するメリットや、活用事例などを紹介します。



目次

1 WEBサイトの背景動画とは

2 埋め込み動画と背景動画の違い

 2.1 外部サイト埋め込み動画

 2.2 背景動画

3 背景動画を設置するメリット

4 イメージ戦略としての動画

5 商品を魅力的に見せるための動画

6 海外の背景動画事例

7 国内の背景動画事例

8 モバイル端末の対応

9 まとめ




1 WEBサイトの背景動画とは

数年前から、背景動画を利用したWEBサイトが増えてきました。ブラウザでWEBサイトを開くと、画面いっぱいに動画が再生され、動画の上に社名やサービス名などのロゴ、コンテンツのボタンなどが表示されるようなサイトです。多くの企業のWEBサイトに、背景動画が取り入れられています。

流行の原因はいくつか考えられます。HTML5というWEBサイト記述用の言語が普及し、音声や動画の表示が容易になったことも、その理由のひとつです。また、インターネットの高速化も、WEB動画の普及に貢献しています。現代は、自宅のパソコンのみならず、スマートフォンでも、光速通信で快適に動画を閲覧することができます。

近年、企業によっては、サービスや商品ごとに複数のWEBサイトを持つようになりました。それぞれの商品のイメージに合わせたサイト制作を制作することにより、よりターゲットを絞った販売戦略を立てることができます。




2 埋め込み動画と背景動画の違い

一般的に見かけられるコンピュータグラフィックスの種類は、大きく二つに分類されます。それは「2DCG」と「3DCG」です。

WEBサイトに表示される動画には、いくつかの種類があります。YouTubeなどの外部サイトの動画を埋め込むケースや、自社のサーバー内にアップロードした動画を読み込むケースなどが考えられます。




2.1 外部サイト埋め込み動画

YouTubeやVimeoなどの、動画投稿サイトに、動画をアップロードし、自社のWEBサイトのページに埋め込むことができます。ページの一部に小画面を作り、再生ボタンを押すことによって外部動画が読み込まれ、再生されるケースがほとんどです。自社サーバーに負荷がかからないために、読み込みが重くなりにくいというメリットがあります。

まれに、YouTubeなどの外部動画を、サイトに全画面表示し、ページの読み込みと同時に再生を始めることによって、背景動画のように見せている場合もあります。




2.2 背景動画

一般的には、自社のWEBサイトが置かれているサーバーに、背景用の動画データ置き、そこから読み込んだものを背景動画として利用することが多いです。WEBサイトを訪問したユーザーが、動画を再生するためにボタンをクリックしたりする必要がありません。

あまり高画質で時間の長い動画を背景にしてしまうと、読み込みに時間がかかり、サイト訪問者の利便性が悪くなってしまうので、注意が必要です。




3 背景動画を設置するメリット

背景動画の一番のメリットは、WEBサイト訪問者の感覚に一瞬で訴えることができるところです。たまたまWEBサイトをクリックし、内容を読まないでそのままブラウザを閉じてしまうユーザーでも、動画なら視界に入ります。そこで商品やサービスの魅力を伝えることができれば、サイトにとどまる率も高くなる可能性があります。

また、SEO的に見ても、トップページに動画が掲載されているWEBサイトは、上位に表示される傾向があります。Google検索の表示アルゴリズムは定期的に変更されますが、2016年現在の時点では、動画のタグを読み取った場合、動画のないサイトよりも検索結果の上位に表示されるようです。

電通の調査によると、動画を見ていないユーザーよりも、動画を見たユーザーの方が、二倍に近い購買につながるそうです。

参照元:YouTube投稿動画の広告効果はいかに--電通とグーグルが共同調査




4 イメージ戦略としての動画

企業イメージアップなどの、ブランディングのための動画は、ユーザーに目的意識がない場合、視聴してもらえることはありません。例えば、ある企業のことを知りたいと思い、WEBサイトを訪問したとしても、わざわざイメージ動画を見てもらえるとは限りません。そのようなユーザーに対しては、背景動画は非常に協力なツールとなります。サイトを見ている間、自動的にイメージビデオを視聴している状態にあるともいえます。

工房や、厨房などで、製品を制作している最中の映像を、ドキュメンタリーのように使用すれば、作り手の顔が見えるということによって、信頼感を得られます。




5 商品を魅力的に見せるための動画

商品やサービスのためのランディングページの場合、その商品そのものの動画、利用している動画などを背景動画にすれば、WEBサイトを閲覧している間に、商品の魅力を感じてもらうことができます。製品の認知度を高め、理解を深める効果があります。

商品を紹介する場合は、画質にこだわりすぎると表示速度が遅なり、レスポンスに影響します。背景動画では商品のイメージを伝えるだけにとどめ、詳細な仕様を伝えたい場合には、別ページで埋め込み動画などを利用した方が良いでしょう。




6 海外の背景動画事例

Lexus
レクサスの海外サイトです。背景動画に加えて、画面をスクロールするとモーションもします。

the Q
デジタルカメラのWEBサイトです。ターゲットの若い女性に絞った動画となっています。

Optimo chicago
帽子店のオンラインショップです。一見静止画の背景のように見えますが、一定の間隔で、背景を車が通り抜けます。

YANAGIU KAMIKO
海外向けの、手すき和紙工房のサイトです。職人のイメージが高級感を演出しています。

SONIA by Sonia Rykiel
ハイセンスなファッションブランドのWEBサイトです。




7 国内の背景動画事例

オーディオテクニカ ATH-MSR7
ヘッドホンの商品サイトです。高級感があり、商品全体の形状も伝わってきます。

トロピカーナ
フルーツジュース、トロピカーナの商品紹介サイトです。果樹園のフルーツを撮影した短い動画が背景になっています。

丸京染色株式会社
短い背景動画の中で、伝統と技術を感じることができます。

logbar
ウエアラブル翻訳デバイスの紹介サイトです。開発時の動画が背景になっています。

GUCCIオフィシャルサイト
ファッションブランドのWEBサイトです。アダムとイブを連想させる、短い背景動画を用いています。




8 モバイル端末の対応

上記で紹介したような、シングルカラムで動画が画面いっぱいに表示されるようなWEBサイトは、スマートフォンの普及とともに増えてきました。数年前まで、多くのWEBサイトでは、トップページに様々な情報が盛り込まれ、サイト内コンテンツへのリンク動線が確保されていました。しかし、スマートフォンが普及しだすとともに、トップページはすっきりとした、シンプルな静止画や動画で、スクロールをして情報を見せるWEBサイトが多くなってきています。

また、インターネット対応のテレビなどでWEBサイトを閲覧する場合も、従来のような情報の多いトップページよりは、スクロールするタイプのWEBサイトの方が便利です。インターネット対応テレビには、マウスが接続されていない場合が多いので、ボタンでスクロールできれば、ユーザビリティーが高いと言えます。

このように、WEBサイトを閲覧する環境がマルチデバイス化されたことによって、それぞれの端末に背景動画を対応させる必要が出てきます。スマートフォンなどのモバイル端末の場合には、軽い動画であればそのまま背景動画として設定することもできます。少し長さのある動画や、高画質のためにデータ量を多く使用する場合、モバイル端末のみの設定を変える必要があります。モバイルのみ静止画表示、モバイルのみボタンで背景動画を表示する、などの選択肢があります。




9 まとめ

インターネットの高速化と、動画制作技術の進んだ現代において、背景動画を利用したWEBサイトの制作は、押さえておきたい技術のひとつです。数秒しかないごく短い動画でも、ブランディングに高い効果が見込まれます。WEBサイトの目的を明確にし、ターゲットに狙いを定めたサイトづくりを意識しましょう。

2017.01.06

ホームページ動画事例集(国内・海外)

ほとんどの企業がウェブサイトを持つ現代、ホームページに掲載された動画には高い効果が見込まれます。多くの人々が、動画を再生できる端末を持っているので、ソーシャルネットワークで話題に上るためにも、動画は効果的です。ここでは、ホームページ動画とその活用事例についてご紹介します。


目次

1 ホームページの目的

 1.1 会社案内としてのウェブサイト

 1.2 ショップとしてのウェブサイト

 1.3 窓口としてのウェブサイト

 1.4 ランディングページ

2 動画の種類

 2.1 ブラウザ埋め込み型

 2.2 外部サイト埋込み型

 2.3 フラッシュ動画

3 リッチコンテンツとは

4 ホームページに動画を設置するメリット

5 動画の持つ効果

6 海外の動画事例

7 国内の動画事例

8 まとめ


1 ホームページの目的

ホームページとは、企業などがインターネット上に持つ、情報サイト、ウェブサイトのことを言います。本来、ホームページとは、ウェブサイトにアクセスしたときに、一番最初に表示されるページの名称ですが、ウェブサイト全体のことを「ホームページ」と呼ぶ人もいます。

現代ではほとんどの企業が自社のウェブサイト(ホームページ)を持っています。ウェブサイトを制作、運営するにあたって、「なんのためにそのサイトを設置するのか」を明確にする必要があります。目的によっては、必ずしもリッチなコンテツにする必要はありませんし、むしろ逆効果になる場合もあります。


1.1 会社案内としてのウェブサイト

企業を紹介する情報が記載されたウェブサイトです。業務内容や企業理念などが記載されます。企業の印象を左右するウェブサイトなので、企業のイメージにあったデザイン、サイト構成にする必要があります。


1.2 ショップとしてのウェブサイト

自社の商品やサービスを販売するためのウェブサイトです。企業情報などは前面に出す必要はなく、商品やサービスのイメージ、メインターゲットの好みを重視します。ショッピングカートや決算システムを利用するため、過剰にリッチなコンテンツにすると、サイトそのものの利便性が損なわれることになります。


1.3 窓口としてのウェブサイト

資料請求や問い合わせなどのためのウェブサイトです。メールフォームを設置しておけば、電話対応を減らす効果もあります。シンプルな構成で、利用者が分かりやすいインターフェイスにする必要があります。


1.4 ランディングページ

ランディングページとは、インターネット広告をクリックしたときに表示されるウェブサイトのことです。企業の全ての情報を入れる必要はなく、一つのサービスや一つの商品の情報を提示する、チラシのようなサイト構成がなされている場合が多いです。

コクヨ
すっきりとしたサイト構成で、動画は小さく埋め込まれるのみとなっています。

ノエビア
化粧品を販売するショッピングサイトですが、使い方などを動画で紹介しています。


2 ウェブ動画の種類

ウェブサイトに掲載される動画は、大きくいくつかの種類に分けられます。ウェブサイトに埋め込まれた動画は、便利で印象も良いですが、YouTubeなどの外部サイトの動画を埋め込んだ場合は、その動画サイトから、自社サイトへの流入も確保することができます。


2.1 ブラウザ埋め込み型

ウェブサイトを記述する言語のHTMLを用いて、動画を直接ウェブサイトに埋め込みます。ウェブサイトを訪問したユーザーは、特別な操作をする必要がなく、自動的に動画が表示されます。ブラウザでの読み込みを必要とするので、長時間の動画や高画質の動画の場合、ページの表示速度が遅くなる問題があるために、適切なサイズと長さで制作する必要があります。


2.2 外部サイト埋込み型

YouTubeやニコニコ動画などの、外部の動画投稿サイトに動画をアップロードし、それを埋め込む方式です。動画を見るためには、ユーザーが再生ボタンを押す必要がありますが、自社サーバーに負担がかからないので、再生速度なども比較的早いですし、長時間の動画を掲載することも容易です。


2.3 フラッシュ動画

アドビシステムズの提供する動画システムで、マウスクリックで変化するなどのリアクションを指定することができますが、iPhoneなど一部のスマートフォンで表示できない問題があります。


3 リッチコンテンツとは

静止画と文字のみの情報にとどまらず、動画、音声、アニメーション、コンピュータグラフィックスなどを取り入れたコンテンツを、リッチコンテンツと呼びます。目的に応じで活用することによって、高い集客効果、イメージアップ戦略を図ることが可能です。

ウェブサイトで音楽を流すことについては、賛否両論があります。音楽は人の感情を揺さぶることができるので、うまくいけば非常に高い効果が得られます。しかし、ウェブサイトを閲覧する状況は人それぞれです。学校や職場でなにげなく開いたウェブサイトから、突然音楽が再生されれれば、人はすぐにそのウェブサイトをとじてしまいます。そのため、表示と同時に音楽が再生されるのではなく、「音楽が再生されます」と警告表示され、数秒経ってから動画の始まるサイト、音声ボタンを押すまで音声が再生されないサイトなど、様々な工夫がなされています。


4 動画の持つ効果

動画は、文字や静止画のみの情報よりも人の目を惹きつけ、かつ記憶に残るという効果があります。文字情報が能動的な情報だとすれば、動画は能動的にも、働きかけることが可能です。ウェブサイトを訪問したユーザーに、無意識のうちに企業イメージや、商品の品質などを植え付けることができます。

現代では、個人のパソコンの普及、スマートフォンの普及により、ウェブサイトの動画を視聴することが容易になりました。掲載された動画がユニークであれば、視聴したユーザーがSNSなどに投稿し、口コミで訪問客が増えるというメリットもあります。

現在、小学生の将来なりたい職業の上位には、「YouTuber(ユーチューバー)」がランキングされています。火付け役の、ヒカキン、はじめしゃちょーなどの投稿動画は、そのほとんどが「商品を紹介する動画」「ゲームなどのサービスを紹介する動画」です。人気のYouTuberに紹介された商品は、爆発的に売れ、品切れになる場合もあります。「動画で紹介された商品を購入する」という行為が、今の子供たちには当たり前のことになっているのです。

売り切れ続出のスタバプリンは美味いのか!?
人気YouTuberによる商品紹介動画です。子供たちに絶大な人気があります。


5 ホームページに動画を設置するメリット

問い合わせのためのウェブサイトなど、一部にはリッチにする必要のないウェブサイトもあります。しかし、商品やサービスを販売するためには、ウェブサイトに動画を掲載することによって、高い効果が見込まれます。

商品の販売サイトそのものに動画を埋め込むことによって、利便性が損なわれることが心配な場合は、商品を紹介するためのランディングページを別個に制作するのも一つの手です。動画を用いたランディングページで、商品への期待値と理解を高め、販売サイトへの動線をつなげます。


6 海外の動画事例

ARMANI.com
ファッションブランド、アルマーニのウェブサイトです。モノクロの動画で、ハイセンスなイメージを感じさせます。

UCC
UCCの海外サイトです。日本のUCCのサイトとは印象の違う、コーヒーにまつわる動画が再生されるサイトです。

Discover bagigia
バッグのオンラインショップです。スクロールすると、バッグがくるくるとモーションします。

sweetleaf
商品イメージに合わせた、楽しいアニメーション動画が用いられたウェブサイトです。

Melanie.F
フランスの靴メーカーのショップサイトです。ムービーを読み込むときのカウントダウン表示さえもおしゃれにデザインされています。


7 海外の動画事例

日清食品
モノクロの斬新な動画アニメーションが埋め込まれたウェブサイトです。クリックすると、YouTubeの動画が再生されます。

MUJI TO RELAX
無印良品のウェブサイトには、YouTubeの埋め込み動画が利用されています。

MOSUDO!
ドーナツやハンバーガーの動画を画面いっぱいに表示し、商品の魅力を伝えているウェブサイトです。

iRobot
自動掃除機ルンバの紹介サイトです。クリックするとモーションしたり、フローティングします。

ル・クルーゼ
YouTubeの埋め込み動画が用いられています。また、サイト全体もスクロールすることによりモーションします。


8 まとめ

ホームページ動画を活用することによって、企業のイメージアップを図ったり、商品についてのより詳しい情報を、ユーザーに知ってもらうことが可能です。どのような目的でウェブサイトを作るのかを明確にし、その目的に沿った動画の制作を依頼することで、より高い効果を得ることができます。

これからの先の時代には、「商品の紹介動画で育ってきた子供たち」がユーザとなります。ウェブサイトの目的や方向性が決まれば、サイトの利便性を損なわずにホームページ動画を導入することができます。

2016.12.21

CG動画はここまで進化した!

映画やゲームなどで、私たちはCG動画をよく目にします。しかし、それとは気づかなくても、テレビ番組やコマーシャル、スマートフォンのアプリなどにもたくさんのCG動画が利用されています。そんな、CG動画についてご紹介します。



目次

1 CGとはなにか?

 1.1 CGの種類

2 CG動画の歴史

3 現代のCG動画

4 世界のCG動画の事例

 4.1 海外のCG動画

4.2 日本のCG動画

5 映画のCG動画

6 ゲームのCG動画

7 これからのCG動画

8 まとめ




1 CGとはなにか?

CGとは、コンピューターグラフィックス(computer graphics)の略語で、コンピューターを利用して描かれる、静止画や動画のことです。一般的にコンピュータグラフィックスというと、現実と見紛うようなリアルな描写をイメージしますが、コンピューターで描かれたものは、全てコンピューターグラフィックスです。現代においては、実写映像以外のほとんどのテレビアニメーションや、テレビコマーシャルの制作にコンピューターが用いられます。それらは全て、コンピュータグラフィックスと言えます。




1.1 CGの種類

一般的に見かけられるコンピュータグラフィックスの種類は、大きく二つに分類されます。それは「2DCG」と「3DCG」です。

2DCGは「二次元コンピュータグラフィックス(two dimensional computer graphics)」の略語で、平面的に見えるイラストレーションや、子供向けのテレビアニメーションなどに多く用いられています。紙などに描いた絵をスキャナーでコンピューターに取り込み、デジタル加工するケース、マウスやタブレットを用いて、コンピューター上で直接描画するケース、などがあります。

3DCGは「三次元コンピュータグラフィックス(three dimensional computer graphics)」の略語で、コンピューターの中に仮想空間を作り、そこに仮想の物体や人物、カメラを配置し、撮影をする技術です。実写映像並の高クオリティなグラフィックスを制作することも可能ですが、3DCGを一見2DCGのように見せかける技術もあります。

また、CAD(computer aided design)なども、CGの種類に含まれます。コンピューター上で設計図などを作図するシステムで、建築や機械設計、土木や電気設計などの分野に利用されます。


Animator vs. Animation (original)

2Dアニメーションを作るアニメータと、そのアニメキャラクターとの戦いが描かれています。アニメーションとしても秀逸ですが、2Dアニメーションがどのように作られているのかも、理解することができます。



3DCG制作の流れ

3DCGがどのように作られているのか、実例が紹介されています。




2 CG動画の歴史

コンピュータグラフィックスという言葉を始めて使ったのは、1960年代、ボーイング社のウィリアム・フェッターでした。その後、人工衛星の起動シュミレーションなどに、CG動画が用いられたり、実験的なアート作品が作られたりしました。

映画などに本格的にコンピュータグラフィックスが使用されるようになったのは、1982年、スティーブン・リズバーガー監督によって制作されたSF映画『トロン』が最初です。この映画は全編がコンピューターで制作されたわけではなく、96分中の、15分程度が、コンピューターグラフィックスとなります。1980年代のコンピューターグラフィックスは、まだ非常に制作コストが高く、近代的なSFをイメージした『トロン』を制作するために、その大半は、コンピューターグラフィックスに見せかけた手書きのアニメーションが使用されました。

その後、1980年代後半から、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが『リトルマーメイド』『美女と野獣』などに、コンピューターグラフィックスを用いましたが、それも映画の中の一部のみに留まっていました。

世界初のフルCGアニメーション映画は、1995年にピクサー・アニメーション・スタジオの制作した『トイ・ストーリー』です。ディズニーとピクサーは、共同でコンピューターグラフィックスの制作システムを作り、『トイ・ストーリー』では、81分の全編が、3DCGで制作されています。


One of the First Computer-Generated Films, from 1963 - AT&T Archives

エドワード・E・ジャックによる、人工衛星シュミレーション動画です。



1982 - トロン - 予告編

当時とても話題になった『トロン』の予告編です。多くの映画製作者やアーティストがトロンに影響をうけました。



リトル・マーメイド アンダー・ザ・シー - 1989 / 1999 - Under The Sea - Japanese

一見して従来のセルアニメーションのようですが、この頃から一部、コンピューターグラフィックスが利用されはじめました。



君はともだち (トイ・ストーリー)

世界初の、フルCG映画です。人物の描写などにはまだ違和感がありますが、当時としては画期的な技術の進歩でした。




3 現代のCG動画

現代では、コンピューターが普及し、CG動画の制作技術も進歩したために、ほとんどの動画アニメーションがCGで制作されるようになりました。

実写と見紛うようなフル3DCGが、映画やゲームに利用されているのはもちろんですが、見ていてそれとは気づかない、ほとんどの動画にコンピュータグラフィックスが利用されています。

トゥーンレンダリングという技術は、3DCGで制作したCG動画を、二次元のセル画のように見せかけます。従来のアニメーションでは時間がかかっていた動画の作成も、3DCGの技術を用いれば、モデルを一度制作するだけで、使いまわすことができます。


デジタルスタジオガラパゴ_ワイヤーフレーム.avi

より実写的な3DCGがどのように制作されているのかが理解できます。



How To Create Toon Style Animation In Blender

Blenderという、フリーの3DCG制作ソフトでも、ここまで高いクオリティのトゥーンレンダリングが可能です。




4 世界のCG動画の事例

CG動画の技術が一番進化しているのは、やはりアメリカでしょう。ハリウッドには、たくさんのコンピューターグラフィックスのスタジオがあり、一本の映画にかけられる予算も桁違いです。




4.1 海外のCG動画

アメリカのスタジオには、世界中から優秀なコンピューターグラフィックス技術者が集まります。しかし、アメリカ以外の国でも、映画やテレビ番組、コマーシャルなどに、日常的にCG動画が用いられています。 また、世界的なコンピュータの普及により、個人制作でもクオリティの高いCG動画が多く制作されています。


https://vimeo.com/57148705

R´ha [short movie]

ドイツの大学生が制作したCG動画です。とても個人制作とは思えないほどのクオリティです。



Action Movie Kid - Volume 01

CGクリエーターのお父さんが、息子を撮影したホームビデオにユーモラスな特撮加工を施したものです。




4.2 日本のCG動画

日本人は歴史的に見ても、物体に二次元的に捉えるのが得意な人種です。日本で浮世絵が流行し始めた頃、レオナルド・ダ・ヴィンチはすでに『モナリザ』を書いていました。西洋人は物体を立体的に捉え、アジアでは平面的にデザインしなおす、といった特徴があります。

そのため、日本で制作されたものは3DCGよりも、平面的な二次元アニメーションの方が、海外に受け入れられています。もちろん、日本で制作された、クオリティの高い3DCGもたくさんありますが、海外で評価され話題に登るのは、より二次元的なアニメーションが多いようです。ですが、日本でもかなりクオリディの高い3DCG動画は作られています。


Agni's Philosophy -- FINAL FANTASY REALTIME TECH DEMO

スクエアエニックスのデモンストレーション動画です。かなり高度な技術力が伺えます。




5 映画のCG動画

実写映画の特撮部分は、コンピューターグラフィックスにより制作されています。実際に撮影することが困難な、SF的描写や、爆発、モンスター、のみならず、ごくあたりまえの街の風景でさえも、ロケで撮影されたものではない場合があります。スタジオで撮影したあと、コンピューターで描画した背景を合成し、ロケで撮影したように見せかけます。


『シン・ゴジラ』白組によるCGメイキング映像

ゴジラはもちろんですが、ヘリコプター、戦車、爆発、破壊された街並みなど、多くにCG動画の技術が用いられています




6 ゲームのCG動画

テレビゲームやスマートフォンのゲームに用いられている動画は、ほぼ全てがコンピューターグラフィックスです(ごくまれに、実写を用いたゲームもあります) 一部のテレビゲームでは、3DCGで作られたキャラクターを、ユーザが自由に操作することができます。3DCGで作られた世界の中をプレイヤーが旅し、戦う姿が、ゲームプレイとともに描画されます。膨大なデータ量を必要としますが、現代では、1本のゲームディスクに入れられるデータ量は増えました。また、テクスチャなどの技術が進化し、より少ないデータ量で、より実写に近く見せる技術が発達してきています。


FINAL FANTASY XV TGS2016 トレーラー/ファイナルファンタジー15

ファイナルファンタジー最新作では、これだけの高画質なグラフィックスとゲーム内容が1枚のディスクに納められています。




7 これからのCG動画

2016年、再びVR(Virtual Reality)の技術が見直されています。2016年はVR元年だとも言われています。VRとは仮想現実のことで、コンピューターの中に作られた仮想の世界で、現実のような体験をすることです。

現代の技術では、両目に装着するタイプのディスプレイと、仮想現実内の物体を操作できるグローブなどで、あたかも3DCGの世界に入り込んでしまったかのような錯覚を起こすことができます。

これからは、よりVRや拡張現実AR(Augmented Reality)の進歩がすすみ、私たちは、日常的に、コンピューターグラフィックスの世界に住むことになるのかもしれません。 例えば、購入したい商品、試着したい洋服、部屋に置いてみたい家具、などがあれば、VRの技術を用いて実現することができます。顧客が、仮想現実世界で商品を手に取り、擬似的に利用して、その上で注文する、といった未来が、もうすぐ近くまで来ています。


「PlayStation VR」で地上411mを体験してみた!/Experience on the ground 411m in the " PlayStation VR "

TVモニターで見る限りはごく普通の3DCGですが、VRヘッドセットをつけることにより、まるで現実のように感じられます。




8 まとめ

映画やテレビゲームなどに用いられる、いかにも3DCGといった美麗なコンピューターグラフィックスのみならず、CG動画は気づかないうちに、私たちの生活の一部となっています。更にこれから技術が進歩していくなかで、コンピューターグラフィックスはごくあたりまえのものとなってくることでしょう。

2016.12.06

動画アニメーションはここまで進化した!

娯楽作品のイメージが強い、動画アニメーションですが、現在は映像制作技術の進歩により、企業広告など様々な分野に使用されています。そんな動画アニメーションの歴史と、その進化についてご紹介します。



目次

1 アニメーションとはなにか?

2 動画アニメーションの歴史

3 現代の動画アニメーション

4 世界の動画アニメーションの事例

 4.1 海外の動画アニメーション

 4.2 日本の動画アニメーション

5 個人制作の動画アニメーション

6 これからの動画アニメーション

7 まとめ




1 アニメーションとはなにか?

アニメーションとは、魂や生命を意味するラテン語の「アニマ」を語源としてします。実写映像と違い、本来は動かないはずの「絵」に、命を吹き込み、動いて見えるように動画を作ることを、アニメーションと言います。

フルアニメーションの場合は、一秒間に24コマの静止画があります。少しずつ異なる絵を動画フィルムに撮影し、連続して鑑賞することによって、動いているように見えるのが、アニメーションの仕組みです。

アニメ映画などはフルアニメーションの場合もありますが、テレビなどは製作時間や制作費の都合上、一秒間のコマ数が24秒より少ない「リミテッドアニメーション」と呼ばれる手法を用いています。現在の日本のTVアニメーションでは、一秒間に8コマの静止画を用いるリミテッドアニメーションが主流です。


30fps歩きの違いを比較【フルアニメ、2コマ打ち、3コマ打ち】

フルアニメーションと、リミテッドアニメーションの違いです。ぱっと見た感じはほとんどわかりません。




2 動画アニメーションの歴史

最も有名であり、最古とされているアニメーションは、19世紀にジョン・エアトンが発明した、ソーマトロープという技法です。これは円形の一枚の紙の裏表に、羽を閉じた鳥と、羽を広げた鳥の絵を描き、それを回転させることによって、鳥が羽ばたいているように見える、といったものでした。

また同じく19世紀に、「フェナキストスコープ」という技法も発明されました。これは、円盤型の紙に、少しずつ異なる連続した絵を描き、それを回転させ、スリットから覗くことによって、動いて見えるといったものです。似たような技法に「ゾートロープ」があります。こちらも連続した絵をスリットから表示させますが、複数のスリットがあり、複数人でアニメーションを楽しめるようになっています。

20世紀に入ると、セルロイドの透明なフィルムに絵を書いて、それを撮影する「セルアニメーション」が登場します。その後、1990年代に、コンピュータを用いたアニメーションの制作が導入されるまで、長い間、セルアニメーションは映画アニメーションやテレビアニメーションの主流の技法でした。私たちがよく知る、「鉄腕アトム」「サザエさん」「ドラえもん」といったTVアニメは、セルアニメーションの技法で作られていました。


ソーマトロープ作り方 丸形 海底

子供でも簡単に作れるソーマトロープの作り方が紹介されています。



フェナキストスコープ おどろき盤 iMovie phenakistoscope2009

フェナキストスコープの一例です。




3 現代の動画アニメーション

1990年台に入ると、セルアニメーション用のセルが生産中止となり、セルアニメーション着色用の塗料も入手困難になったことなどから、急速にデジタルアニメーションが普及しはじめました。「いかにもコンピューターグラフィックス」といったものだけではなく、一見、今までのセルアニメーションと変わらないように見えるTVアニメーションも、現在ではそのほとんどがデジタルアニメーションによる制作です。

セルアニメーションではまず「主線」と呼ばれる線画を描き、塗料と絵筆を用いて、ひとコマずつの動画を全て着色していました。デジタルアニメーションでは、その着色の工程を、クリックするだけで行えるようになり、大幅なコストダウンに成功しました。

また、デジタルアニメーションに移行することにより、今までのセルアニメーションではできなかったような、複雑な特殊効果を表現できるようになりました。例えば、光が当たってハレーションを起こしているような効果、透明感のある水の表現、背景のぼかしなど、手塗りでは大変な技術と工程が必要だったものが、今ではより簡単にできるようになりました。

2000年代初頭には、3DCGを、従来のアニメーションのように見せる「トゥーンレンダリング」という技術が登場しました。

3DCGとは、コンピューターの中に三次元の形態を持った人形があり、それをコンピューターの中にあるビデオカメラで撮影するといった、どちらかと言えば実写映像に近い技術です。「トイ・ストーリー」や「アナと雪の女王」「ファイナルファンタジー」といったアニメーションやゲームは、3DCGによって作られています。

「トゥーンレンダリング」は、そういった実写に近い3DCGを、セルで描いたアニメーションに見せる技術で、TVアニメーションの「キングダム」や、「プリキュア」シリーズのエンディング、「妖怪ウォッチ」のエンディングなどに用いられています。

「トゥーンレンダリング」は、キャラクターを3DCGでモデリングする必要がありますが、一度制作してしまえば何度も使い回すことができ、絵を一枚ずつ描く必要がないので、動画アニメーションの世界では徐々に増えつつあります。ですが、今までのアニメーションに慣れたアニメファンが違和感を覚える場合もあり、アニメの中のメカのみ、車両や武器のみ、など一部分での使用にとどめているアニメーションもあります。


【MMD】トゥーンレンダリングでみんなみっくみくにしてあげる

トゥーンレンダリングの製作例です。



魔法使いプリキュアED「魔法アラ・ドーモ!」

一見、セルアニメーションのように見えますが、3DCGで制作されています。




4 世界の動画アニメーションの事例

4.1 海外の動画アニメーション

海外の動画アニメーションは、「アナと雪の女王」や「ベイマックス」など、3DCGの映画アニメーションが日本では話題になりますが、それ以外のTVアニメーションもあります。

「サウスパーク」や「シンプソンズ」などのアニメーションは、長い期間放映を続けており、いまでも人気があります。

日本では実写映画が話題のマーベルも、アニメーションのシリーズが多数放映されており、お馴染みの「スパイダーマン」「アイアンマン」「アベンジャーズ」などのテレビアニメシリーズがあります。

海外でも多くの動画アニメーションが制作されていますが、日本では、実写映画や3DCGのアニメーションほどには、話題にならないようです。日本のアニメーションが優れていることも、その理由のひとつなのかも知れません。


映画『ベイマックス』予告編

日本でも大ヒットした3DCGのアニメーションです。



South Park - "Oh, Jeez" - Pentagon Tour

短いショートストーリーのアニメーションです。



「アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ」 本編_第1話

ディズニー公式YouTubeで、マーベルアニメーションの第一話が無料公開されています。




4.2 日本の動画アニメーション

日本では、動画アニメーションは様々な場面で活用されています。子供向けのTVアニメーションシリーズはもちろんですが、大人向けアニメーション、テレビゲームや、コマーシャル、インターネットによる動画アニメーションでの宣伝、といった、映像が用いられるほとんどの場面で、動画アニメーションが利用されています。

日本人は世界的に見ても、アニメーションに馴染みが深く、また海外に比べ、大人がコミックスやアニメーションを楽しんでいても、軽視されることが少ないようです。アニメーションや、独自のキャラクターを、ビジネスツールとして有効活用している企業も多くあります。「親しみの持てる企業イメージ」を抱かせるためには、効果が高いと言えるでしょう。


【CM】感動アニメCMまとめ 「地図に残る仕事」   大成建設

アニメーションによる、企業コマーシャルの一例です。



【CM】らくらく服薬ゼリー「アニメーション」篇30秒 株式会社龍角散

シンプルなアニメーションでも、効果的に商品を紹介することができます。




5 個人制作の動画アニメーション

これまでアニメーションの制作にかかっていた膨大なコストと時間が削減され、個人にパソコンが普及したことによって、個人や、小規模の映像制作会社よる動画アニメーションの制作が可能になりました。

個人制作でも、大規模なスタジオに劣らないクオリティのアニメーションが制作されています。


『ベイマックス』鉄拳「パラパラ漫画」オリジナルPV

個人でのアニメーション制作の一例です。本編映画のプロモーションに用いられました。



Chiruri - 自主制作アニメ「チルリ」

自主制作アニメーションの一例です。個人でもかなり高いクオリティのものが制作されています。



自主制作アニメ【宮子】

セルアニメーション風の画法に、デジタル技術を生かして制作されています。




6 これからの動画アニメーション

現在、ディープラーニングという機械学習の研究が進んでおり、人工知能による、白黒写真の着彩などの技術も進化しつつあります。まだ、完全な実用段階とはいえませんが、そう遠くない将来、人工知能によるアニメーションの着彩や、動画そのものの制作が可能になるでしょう。


(自動彩色Automatic Colorization) ローマの休日トレーラー Roman Holiday Trailer (Iizuka,Simo-Serra)

機械学習による自動着色の一例です。




7 まとめ

セルアニメーションの時代には、動画アニメーションの制作は、膨大な人手と時間がかかっていました。しかし現在では、パソコンとデジタルアニメーションの普及により、小規模な人数での制作が可能となっています。これから先、娯楽番組以外の様々な分野で、動画アニメーションが活用されていくことでしょう。

2016.11.11

失敗しない映像制作の方法

今回の記事では失敗しない映像制作の方法を、実践的にお伝えします。

映像制作や、映像制作会社への依頼をお考えの方は、ぜひご一読ください。

 


目次

1. ターゲット、利用シーン、目標を明確にする。

2. 具体的な映像のイメージを描いておく。

3. 参考になりそうな映像を5個はピックアップしておく。

4. 映像制作会社に依頼する場合は、会社選びを慎重に。

5. 契約前から入念に打ち合わせを行い、複数の制作会社から見積もりを取る。

6. 企画構成の段階で作りたい映像とずれがないか、しっかりと確認する。

7. 原稿や絵コンテなどを確認する。

8. 撮影当日は準備を丸投げせずに準備を徹底する。

9. 撮影現場でのチェックは制作会社と一緒にしっかりと行う。

10. 編集は出来れば立ち会い編集を希望する。

11. 納品後の利用時に目標達成できたか、指標を確認する。

 

1. ターゲット、利用シーン、目標を明確にする。

自社で映像を制作する場合でも、映像制作会社に依頼する場合でも、まずは映像の「ターゲット」「利用シーン」「目標」を明確にすることから始めましょう。

・ターゲット:映像を誰が観るのか、どのような層が観るのか。

・利用シーン:映像をどこで、どのように利用するのか。

・目標:映像を利用することで得たい成果や、達成したい目標は何か。

この3つを明確にすることで、「どういう映像を制作するべきか」がよりハッキリします。

具体例をあげましょう。

あなたが「自社商品のプロモーション」のために映像制作を考えているとします。

 

・ターゲット:新規顧客向けかリピート客向けか、個人向けか企業向けか、プロモーションをかける客の属性(年齢層、性別、職業など)はどのようなものか、などを明確にする。

・利用シーン:自社サイトに公開するのか、動画投稿サイトに公開するのか、WEBサイトやSNSなどで映像広告として流すのか、イベントや展示会で流すのか、などを明確にする。

・目標:売上増加のためか、セールスリード(見込み客や販売経路)獲得のためか、認知度を向上させるためか、ブランド戦略(イメージ強化)のためか、などを明確にする。目標達成を判断するための評価指標(目標値など)を考えるとより明確になる。

この作業によって、「自社商品を知らない大学生をターゲットに、YouTubeに公開するプロモーション映像を作る。自社商品の認知度を向上させることが目標のため、YouTubeでの再生回数を評価指標とする。そのため、大学生の関心を引くインパクトのある映像がよい」といった具合に、映像制作の方針を明確にできます。

「どういう映像を制作するべきか」がよりハッキリしましたよね。

「自社商品のプロモーション」以外にも、映像にはさまざまな制作目的が考えられます。

いずれの場合でも上記3つを明確にすることが出発点です。

                                            

2. 具体的な映像のイメージを描いておく。

「ターゲット」「利用シーン」「目標」を明確にしたら、次は具体的な映像のイメージを描いてみましょう。

曖昧なイメージのまま映像を制作し始めると、「なにか思っていたのと違う」ものが出来上がってしまう可能性が高いです。そのような映像では、目標を達成することも難しいでしょう。自社で制作する場合も、映像制作会社に依頼する場合も、あらかじめ具体的なイメージを描いておくことが大切です。

とはいえ、具体的な映像のイメージを描くといっても、いきなりは難しいですよね。

そこで、まずは頭の中にあるアイディアをどんどん書き出していくことをオススメします。

そして、アイディアの中で映像に使えそうなものを掘り下げていきましょう。

この作業によって、少しずつ映像に使えそうなアイディアが増えていき、具体的なイメージを描く手掛かりになります。

また、実写、CG、アニメのどの表現方法にするかも考えておきましょう。

たとえば比較的若い世代がターゲットなら、アニメで表現することも効果的です。

※アニメにはストップモーション・アニメーションと呼ばれる技法もあります(人形アニメやクレイアニメなどのこと)

 

3. 参考になりそうな映像を5個はピックアップしておく。 

具体的な映像のイメージがある程度固まったら、次は参考になりそうな映像をピックアップしていきましょう。 

少しでも参考になりそうな映像は、どんどんピックアップしていきます。

ピックアップした映像の、どういった点が参考になりそうかもメモしておきます。

具体的には、映像内のキャッチコピー、シナリオ、演出、BGMや効果音、起用されているタレントや声優、テロップやナレーション、リズム感(カット毎の秒数)など、こういった点に着目しながら映像を確認するとよいでしょう。

そうすることで、「この映像に使用されているBGMは、落ち着いた感じがして、私の描いた映像イメージにも合いそうだ。BGMは落ち着いた曲調のものが良いかもしれない」などと、さらに一歩踏み込んで考えていくことができます。

また、ここでピックアップした参考映像は、映像制作会社に依頼するときにも役に立ちます。

参考映像は、YouTubeなどの動画投稿サイトや、Googleの動画検索(Googleビデオ)を利用すると探しやすいです。

また、公式サイト上などで、映像制作会社が「制作実績」として制作した映像を公開していることも多いです。それらの映像も確認するとよいでしょう。

参考映像を5個以上ピックアップすることを目標にして、さまざまな映像に目を通してみることをおすすめします。

 

4. 映像制作会社に依頼する場合は、会社選びを慎重に。

もし映像制作会社に制作を依頼する場合は、慎重に会社を選びましょう。

まずは公式サイトで下記を確認します。

1. 料金プラン

2. 制作実績

3. 他社と差別化できている点(こだわりなど)

4. FAQ(よくあるご質問)

 

1. 料金プランはあくまで目安です。どのような映像を制作するのか入念な打ち合わせを行ったうえで、予算と調整しながら、見積もりを出してもらうことになります。

2. 制作実績は、過去に制作した映像を公開している会社も多いので、必ずチェックしておきましょう。

3. 他社と差別化できている点を、公式サイト上で確認できる場合があります。たとえば、ある制作会社は少数精鋭かつ機材をレンタルでまかなうことによって、お値打ち価格な映像制作を実現しています。そういった他社との違いを探してみましょう。

4. FAQが載っている場合は確認しておきましょう。「どのような映像の制作が得意か」「納品後に期間が経ってからの修正依頼は可能か」などといった依頼前に知っておきたい情報を得ることができます。

また、制作会社の口コミなども検索してみましょう。

 

5. 契約前から入念に打ち合わせを行い、複数の制作会社から見積もりを取る。 

依頼したいと思える映像制作会社を見付けたら、契約前に、まずは入念に打ち合わせを行います。

この打ち合わせを、制作会社の立場からは「ヒアリング」と呼び、非常に大切な過程です。 

打ち合わせ(ヒアリング)では、映像の「ターゲット」「利用シーン」「目標」をハッキリと伝えましょう。そして、映像の具体的なイメージを説明しましょう。また、そのイメージを補強する参考映像も見せましょう。具体的にどういった点が参考になるかも伝えましょう。

すべて今までの項目でやってきたことですね。 

そうして、制作会社と可能な限り「映像のイメージを共有」します。

制作会社に依頼する場合、しっかりとイメージを共有することが、最も大切なことです。

イメージの共有は、この「ヒアリング」や、のちの「企画構成」「絵コンテ」の段階でも嫌というくらいに行いましょう。それが失敗しないコツです。

 

そして見積もりを取ります。このとき、複数社に同じ内容で見積もりを取ってみましょう。

映像制作の相場はあってないようなものです。同じ内容で依頼しても、制作会社によって全く異なる価格になることがあります。

これは価格が主に人件費と機材費で決まるからです。映像制作に関わる人が多いほど、機材が高級なほど、価格は高くなります。

高ければ良いというわけでも、安ければ良いというわけでもありません。

どの価格帯の会社を選ぶか、よく考えたうえで決めましょう。

 

6. 企画構成の段階で作りたい映像とずれがないか、しっかりと確認する。 

制作会社を決めたら、「企画構成」が始まります。

 

ここで、映像制作の一般的な流れを説明します。

 

「打ち合わせ(ヒアリング) 企画構成・絵コンテ 撮影 編集 納品」

 

企画構成の段階では、企画書や構成台本を作成します。

繰り返しになりますが、イメージ通りの映像を作るためには、「ヒアリング」「企画構成」「絵コンテ」の段階で、しっかりとイメージの共有を行うことが大切です。

 

もし企画書や構成台本を確認して「なにか違う」と思ったなら、この段階でちゃんとそのことを伝えて、イメージのずれ(違和感)を共有し、改善していきましょう。

 

7. 原稿や絵コンテなどを確認する。

 

制作会社は企画構成をもとに「原稿や絵コンテなど」を作ります。

原稿や絵コンテなどは映像の設計図ともいわれるほど重要なものです。

撮影時のカメラアングル、カット割りやカットの秒数、台詞、演技、BGMや効果音のタイミングなど確認していきます。

 

この原稿や絵コンテなども、あらかじめしっかり確認しておきましょう。

撮影当日になってから「なにか違う」と思ったとしても、当日すぐに修正できるものではありません。

前もって確認作業を行い、もしイメージとのずれがあれば修正点を伝えましょう。

 

8. 撮影当日は準備を丸投げせずに準備を徹底する。

 

いよいよ撮影当日。

あとは制作会社に丸投げ……するのではなく、依頼側も撮影開始に向けて準備をしておきます。

 

具体的には、香盤表をチェックしておきましょう。

香盤表とは、効率よく撮影を行うためのスケジュール表です。時系列にそって、各シーンの撮影場所、撮影時間、人(スタッフや出演者)やモノの動きなどを確認できます。

 

依頼主(クライアント)の立場からも香盤表を確認しておくことで、立ち合いや撮影チェックを正確に行うことができます。

 

9. 撮影現場でのチェックは制作会社と一緒にしっかりと行う。

 

撮影現場でのチェックは、制作会社と一緒に行いましょう。

また、すぐに撮影に反映できそうな意見や要望なら、その場で伝えるようにしましょう。

こうした現場での確認作業を一緒に行うことで、よりイメージ通りの絵が撮れるはずです。

 

撮影はさまざまなスタッフや出演者が集まって行われます。

いわば、より良い撮影・映像制作を行うために団結しているチームです。

依頼主であるクライアントも、その一員という気持ちで撮影に臨むとよいでしょう。

 

10. 編集は出来れば立ち会い編集を希望する。

 

撮影を終えたら、あとは編集作業です。

編集はクライアントが立ち会い可能な場合もありますので、その際はなるべく立ち会いましょう。

※ただし別途料金が掛かる場合もあります。

 

編集に立ち合うことによって、BGMや効果音、テロップやナレーションなどの入れ方をその場で確認することができます。

編集の良し悪しによっても映像のクオリティは左右されますので、意見などがある場合は、遠慮なく伝えましょう。

最後まで気を抜かずに映像制作を完成させましょう。

 

11. 納品後の利用時に目標達成できたか、指標を確認する。

 

編集が完了すれば、最終確認を行い、いよいよ納品となります。

お疲れさまでした!

 

ただ、もう一つ大切なことがあります。

映像制作を始める前に、「目標」を明確にしましたよね。

制作した映像の利用時においては、その目標が達成できたかどうか、評価指標(目標値など)を確認するようにしましょう。

 

目標の中には指標化しやすいもの、しにくいものがあります。

たとえば「自社商品Aのプロモーション」を目的とする場合は、下記のような目標と評価指標が考えられます。

・売上増加が目標:映像利用後のAの売上高の増加率など

・セールスリード獲得が目標:映像利用後のAの新規顧客の増加率、コンバーション率の増加など

・認知度向上が目標:YouTubeなどでの再生数、Facebook上での「いいね!」の数など

 

参考までに、The Web Video Marketing Council社(米国のマーケティング会社)が2014年にWEB映像制作会社318社に行った調査によると、「参考にしている効果測定の指標」は、「獲得したセールスリード」が42%、「売上高に影響を与えた影響」が36%、「YouTubeの再生数」が36%、「自社サイトでの動画再生数」が34%、「Facebook上でのユーザー満足」が24%、「Facebook上での『いいね!』数」が22%とのことです。

 

また、目標が未達成となってしまった場合は、その原因を突き止めましょう。

たとえば編集の仕方がどうも悪く、映像の良さが失われていると考えられる場合などには、制作会社に修正依頼を出すことも選択肢の一つです。

納品後のフォローについては制作会社によって異なり、契約前の段階で確認しておくとよいでしょう。

 

 

いかがでしたか?

映像制作において、特に大切なことをおさらいします。

「ターゲット」「利用シーン」「目標」を明確にすること。

「具体的な映像のイメージ」を描くこと。

制作会社に依頼する場合には「しっかりとそのイメージを共有」すること。

そして、「依頼主もチームの一員という気持ちで、撮影・制作に臨むこと」です。

それが失敗しない映像制作の方法です。

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