【訪日外国人観光客向け】宿泊施設のプロモーション映像事例5選

2017年の訪日旅行客は約2,800万人。数年前まで政府が掲げていた東京オリンピックまでに2,000万人の目標を軽くクリアし、円安を追い風に2020年には4,000万人にものぼるのではと予測されています。
増える外国人観光客にともない、ホテルやゲストハウスの利用機会も増加しています。
彼らの目に映る魅力的な日本を演出している、宿泊施設の動画をご紹介します。

 

 

目次

【目からで魅せるザ・ジャパン】リッツカールトン京都

【耳で聴く日本の音】アマン東京

【125年の歴史と】帝国ホテル東京

【日本の、おばあちゃんの家】 Guesthouse toco

【私のしりたいこと】ピースホステル京都

まとめ

 

 

目からで魅せるザ・ジャパン
リッツカールトン京都

外国から見た日本。なにが彼らを魅了するのか。その点を理解し、日本の美を余すところなく映し出している映像です。
青竹と紅葉からはじまる四季の美しさ。緑蒸す苔。日本の自然の風景だけではなく、見慣れた襖の格子模様ですら、外国人にとっては新鮮に映ります。
着物の着付け体験や人力車。お寺への散策など、古きゆかしき京都を描き出しています。芸術作品とも思える日本料理や、庭師や舞妓という技術の美。宿泊施設のプロモーション映像の枠を超え、見る人にいつかは日本を訪れたいと心に響かせる映像となっています。

 

 

耳で聴く日本の音
アマン東京

目で魅せる日本とは対照的に、耳から聴こえる日本の美しさを描くのはアマン東京。
大都市東京の真ん中、大手町に位置する当ホテルは、高層ビルのきらめく夜景を楽しむラグジュアリーな雰囲気でありながら、客室に伝統的な日本のデザインと和の素材をふんだんに取り入れています。
しかし、映像で魅せるのは洗練された客室ではなく、日本の音。静かな水の音、風鈴とおぼしき鈴の音、鋭く光る刃渡り。BGMや説明を排除することで、よりいっそう音の存在感を際立たせています。
夜の街に響く車のエンジン音ですら、聴く人の心を眠らない街・東京に惹きつけます。

 

 

125年の歴史と
帝国ホテル東京

1890年明治23年、いまから120余年前に誕生した帝国ホテル。当時、海外からの賓客を迎えるホテルとして開業され、現在も変わらず海外からの旅行客を受け入れ、交流・ビジネスの場として広く愛されています。
世紀を超えて受け継がれてきた、おもてなしの心。125年という年月が、訪れる人々の期待を裏切らないホスピタリティの精神を象徴しています。
重厚で荘厳な美しさのホテル室内だけでなく、目からも楽しめる美食の映し方も魅力的です。

 

 

日本の、おばあちゃんの家
Guesthouse toco

外国人観光客が惹きつけられるのは、日本の美だけではありません。日々の暮らしとそこにいる人々。出会いもまた、人を旅に向かわせる引力です。
toco.(トコ)は、東京入谷にある築90年の古民家を改装したゲストハウス。日の当たる縁側も、小さいけれども木々の茂る中庭も、まるで記憶の中にあるおばあちゃんの家のようです。
暮らすように旅をする。飾り気のない、けれども温かみのある家のような宿に泊まり、毎日の食卓に並ぶようなご飯を食べる。
旅には、現地の人との出会いがあり別れがあります。ホテルでは味わえない、ゲストハウスならではの醍醐味を人々の笑顔とともに描き出しています。

 

 

私のしりたいこと
ピースホステル京都

行ったことのない国、知らない街に出かける。泊まる宿は、最寄りの駅から歩いていけるだろうか。言葉を理解出来るスタッフはいるのかな。Wi-Fiがつながらないと不便だけど。
日本を訪れる外国人観光客が、必要とする情報は、私たちが海外旅行する時に思うことと同じです。
ピースホステル京都の動画では、旅行客が知りたい情報を、施設紹介を交えながら的確に紹介しています。文字だけではなく、デザイン性のあるマークを使用し、画面に映る数秒間で多くの情報を伝えている点が、非常にプロモーション映像として優れているといえるでしょう。

 

 

まとめ

春の桜、秋の紅葉。日本の風景に美しさを見出すだけが、外国人観光客を惹きつける魅力ではありません。
新宿の高層ビル群、渋谷のスクランブル交差点。日々そこで人ごみに紛れ暮らす私たちには彩のない景色でも、人口が集中し都市として発展した光景はまさに日本の象徴。夜の消えないカラフルなネオンも、旅行客には色鮮やかに映ります。
毎日の生活に埋もれた情景も、布団・畳・障子など日本ならではの小物を切り取ることで、外国人旅行客にアピールするきっかけになります。
宿泊施設の持ち味は何か、見直すことでより訴求力の高い映像を制作できるでしょう。