【2023年版】動画を使った観光地プロモーション10選

動画を使った観光PRは、そのコンテンツのユニークさによって大きな宣伝効果を生むことができます。
前回では主に日本の観光地のPR動画を紹介しましたが、ここでは海外の観光地のPR動画をご紹介します。

 

目次

1)観光PRをどこに掲載するか

2)SNSの持つ動画の拡散力

3)動画を使った観光PR実例10選

4)人々が観光PR動画に求めるもの

5)まとめ

 

1)観光PRをどこに掲載するか

以前はポスターやパンレット、旅行情報誌などでの観光PRが主流でしたが、デジタル媒体の普及と紙媒体の減少に伴い、近年では動画による観光PR手法を採用するケースが増えています。

PR動画の場合、掲載する場所を踏まえ費用対効果を検討する必要があります。
たとえば、広い層の目に触れ、高い訴求効果が見込めるテレビコマーシャルや旅行代理店の店頭は、効果の分、広告出稿費用も高額になります。
街燈のデジタルサイネージ、電車やタクシーの動画広告はテレビCMよりは予算が抑えられるものの、不特定多数の目に触れるという点から、動画の狙いを慎重に定めることが大切です。
企業や地方のブランディング向上という目的では高い効果は見込めても、特定のサービスへの流入アップという観点からはユーザー獲得が難しくなります。

特定のサービスへの流入向上等、対象と目的が限定されている場合には、インターネットでの動画掲載が納得度の高い費用対効果が見込めます。
ユーザーの属性や検索キーワードに合わせた広告出稿も可能であり、予算と目的に応じて柔軟に選択できます。

 

2)SNSの持つ動画の拡散力

広告出稿よりもさらに安価に費用を抑えたいという場合、自社のSNSアカウントにて動画を公開する方法が最適です。
インターネット上にPR動画を設置するために必要なコストは、0円から可能です。
自社でYouTubeなどの動画投稿サイトのアカウントを取得し、それを公開すれば費用は動画制作費のみです。
動画そのものがおもしろければ、TwitterやFacebookなどのSNSにより多くの人に拡散される可能性があります。

PR動画を、大手のウェブサイトやブログに掲載してもらうという手法もあります。
この場合は自社サイトでの掲載のみより、多くの人に閲覧してもらうことが可能です。

 

3)動画を使った観光PR実例10選

1.#HereWeGUAM プロモーション動画 (Vacance)

グアム政府観光局の、観光PRコマーシャルです。
日本から比較的近いリゾート地グアムの魅力を伝えているシリーズ動画で、同シリーズのムービーがたくさんあります。

また、グアム渡航での必要事項をまとめている動画は、旅行者の疑問解消につながります。

 

2.グアム入国】グアム渡航に関して知っておきたいポイント (2022/6/30)

 

3.My シンガポール「アートと文化に逢える場所」横井玲子

シンガポール政府観光局が、日本人向けに制作した観光PR動画です。
同観光局では、過去にも3人の人気ユーチューバーを起用し話題となりました。
今回の観光PR動画では、シンガポール在住で声優、タレント、司会として活躍する横井玲子氏が登場し、チャイナタウンやリトルインディアなどに描かれた壁画アートを巡りながら、シンガポールの魅力を紹介します。

 

4.マラマハワイ~この星のための合言葉~

書き言葉がなかったハワイ。
そのハワイの土地としての精神性を伝える観光PR動画です。
ハワイの美しい自然にあわせて、ハワイを象徴する言葉を紹介します。
自然と文化、歴史にまで想いを馳せるような観光PR動画です。

 

5.Our Islands (日本語字幕)

また、ハワイと日本という二つの島をつなげるような、ネイティブハワイアンの暮らしと日本の暮らしの共通点を紹介する観光PR動画も公開しています。

 

6.台湾で本物の自分を感じよう (サイクリング60秒)

台湾の交通部觀光局の観光PR動画です。
台湾でサイクリングというポイントに焦点をあてて、台湾の魅力を紹介しています。
「食の台湾」から一歩進んで、新たな台湾の魅力を発見できる紹介動画といえます。

 

7.360 VR影片_自行車逍遙趣

また、こちらは同じサイクリングの紹介動画でも、VR撮影で360度現地の景色が楽しめます。
まるで本当に旅行をしているような気分にさせてくれる観光PR動画です。 

 

8.ネーピアからファカタネへのロードトリップ(NZ)

旅行といえば、車で全土を回る方法が人気のニュージーランド。
そのニュージーランドの美しい景色を楽しめる紹介動画です。
複数のスポットを巡り、雄大な自然を紹介しています。空からのアングルが景色の雄大さを伝えています。

 

9.If You Seek ホビット村篇 30秒

NZ観光局が展開する「If you Seek」のシリーズは、スポット別に観光地を紹介。
映画のヒットと同時に一躍有名になった「ホビット村」の舞台を写し、まるで映画にいるような楽しさを味わえます。

 

10.「グッデイ」ショートムービー(2022) 【公式】オーストラリア政府観光局

小さなぬいぐるみが旅をする、ファンタジー仕立ての観光PR動画です。
オーストラリアにいつか行きたいおもちゃ達の旅を映し出します。
「グッディ」の合言葉にあわせ、おもちゃの大冒険を一緒に楽しみながら、オーストラリアの文化や自然を堪能できるPR動画です。

 

4)人々が観光PR動画に求めるもの

観光PR動画を閲覧する人には二種類のパターンがあります。
一つは「観光旅行をしたいと思い積極的に情報を集めている人」もう一つは「すぐに旅行に行く予定はないけれど話題の動画なので見てみた人」です。

前者は見込み顧客として情報収集しているため、より詳細な情報を求めています。
長めの動画や、スポット別のレビュー動画などが高い効果を生むでしょう。
後者の場合は潜在顧客であり今すぐには利益につながらないかも知れません。
この場合には、人気タレントやユーチューバーを起用したり、おもしろコンテンツタイプの動画を制作し、まず興味を持ってもらうことが効果的です。

 

5)まとめ

日本が海外へ向けて制作した観光PR動画や、海外が日本に向けて制作した観光PR動画など、観光PR動画は「その地にいない人へ向けての動画」であることがほとんどです。
発信する観光地のメリットや魅力を客観的に見て、PR動画を制作することが重要となってきます。
地元の人は気づいていない現地の魅力が必ずあるものなのです。