テレビやインターネットで、おいしそうな食品のコマーシャルを頻繁に目にします。
日本の食品業界はどのような宣伝手法をとっているのでしょうか。
ここでは思わず食べたくなる、日本国内の食品CMをご紹介します。
目次
1)食品CMの効果とは
2)食品CMの現状
3)思わず食べたくなる食品CM8選 〜国内
4)思わず食べたくなる食品CMのポイント
5 まとめ
1 食品CMの効果とは
テレビを視聴していると、ファーストフードやファミリーレストラン、スイーツなど、食べ物のコマーシャルがとても多く見られます。
視覚だけでなく、調理音などの聴覚にも訴えかける食品CMは、見る人の食欲をそそります。
また、空腹時に目にする食品CMは、食欲にダイレクトに訴えかけるために脳裏にしっかりと記憶されます。
その結果、次に店頭で商品を見たときに「先日のテレビコマーシャルで見たやつだ」と、つい手にとってしまうのです。
2 食品CMの現状
近年はテレビCMに加え、Youtubeの広告動画のほかInstagramやFacebookなどのSNS広告も盛んです。
テレビで放映される食品CMは多くの人に訴求する効果がありますが、なかには「甘いものは食べない」「ファーストフード店にはいかない」など、視る人の嗜好性や食生活に合わないケースもあります。
その点、SNS広告などターゲット・属性を絞って表示される広告は、対象の数こそ狭いものの、より商品の顧客層に見合った人々にCMを表示させることが可能です。
そのため、昨今の食品CMはターゲットをより具体化して想定したもののほか、表示させる媒体の特性に合わせて作りこまれる傾向が強くなっています。
3 思わず食べたくなる食品CM8選 〜国内
それでは、思わず食べたくなってしまう食品CMを以下にご紹介します。
・「ギョーザ」ん〜ふ〜篇 30秒版
味の素冷凍食品の餃子のCMです。
一貫して台詞が「ん~ふ~」だけなのが特徴。
にもかかわらず、餃子の音やたれがしみ込む様子、そして餃子を頬張った表情などから、おいしさが伝わってきます。
「今晩は餃子にしよう!」と思ってしまうCMです。
・「Cook Do®」回鍋肉 父のこだわり篇 30秒 CM 阿部寛 (新パッケージ)
おなじく味の素が展開するクックドゥのCM。
豚バラの油がはねる音や、豪快に炒められる様子に食欲がわいてきます。
調理中に入る調味料の説明も、食べたい気持ちを増幅させる良い効果になっています。
・超熟フォカッチャつれづれパン日記「おうちでフォカッチャ」篇 15秒
日の光の入る一軒家、気持ちよさそうなキッチン。
鍋のなかのアツアツのトマトソースと半熟卵。
カリカリのフォカッチャをかじる音……その一つ一つの要素が合わさって、食べたい!と思わせてくれるCMです。
・エスビー食品 本挽きカレー「スパイス!スパイス!スパイス!」篇 15秒
画面の向こうから思わずスパイスの香りが漂ってくるようなCMです。
ご飯とルーを口に頬張るようすに、思わずお腹がなりそうに。
最後に映されるシズル感万歳のルーも食欲をそそります。
・チキンラーメンCM「キャベサラダたべるんごのうた 篇」15秒 / 高木ひとみ〇 (ぽんぽこ)
定番商品の新しい食べ方ながら、CMを見るだけでどんな商品なのか即座に理解できます。
食べたい!食べさせたい!の二重の効果が期待できる食品CMといえるでしょう。
・バターチキンカレーのよくばりクォーター「食べシズル」篇
ピザといえば、チーズの伸びるシズル感が食欲をそそりますが、こちらのCMで使われていうのはピザ生地のザクザク感。
耳に届く音に、おもわずお腹がなりそうに。
効果音を繰り返すことで、おいしさのインパクトを増しています。
・びっくりドンキーWEB MOVIE「サクサク、じゅわっなハンバーグ」篇
肉汁があふれそうな音と動画に食欲がわいてくるCMです。
メンチカツの味の豊富さにも、「行ってみたい!食べたい!」気持ちが強くなるでしょう。
・エバラ 黄金の味 焼き肉のたれで♪油そば
焼肉のたれを使った油そばのレシピを紹介する縦型動画です。
たれの活用法に思わず目を惹かれるだけでなく、最後の半熟卵も食欲をそそります。
縦型動画のため、主にスマホで活用されるSNS媒体に配信する広告との相性も良いといえます。
4 思わず食べたくなる食品CMのポイント
日本ではタレントを起用した食品CMが主流ですが、商品撮影やコンセプトにも工夫が凝らされています。
シンプルに「おいしいよ」と伝えるより、商品を食べるシチュエーションや商品を使ったレシピアイデアなどを紹介する動画が、最近では多く見られます。
5 まとめ
食品CMといえば、タレントを起用し「食べる様子」や「調理音」を前面に押し出したものが主流です。
一方、レシピ動画など食品を身近に感じられる内容のものも増えています。
今後はVRやARなどの撮影技術を使用した動画も多くなってくることでしょう。