東日本大震災の影響もあり、地震に備えて家具を買い換える人が多くなったりなどで、ここ数年の家具の買い替え需要が増加しています。
その中で家具製造メーカーの商品プロモーション動画の活用が増えており、それぞれの商品の特徴がわかる動画により売上を伸ばしているケースが多いです。
リーズナブルな家具から一品ものの高価な家具、ファミリー向けから一人暮らし向けまで様々な家具がリリースされています。
そんな中で印象に残る家具製造メーカーの商品PR動画を5つご紹介します。
○家具工房KOMA テーブルができるまで(Make a table)
限られた職人の伝統の手技で仕上げられる一点もので有名な家具製造メーカーのKOMAのテーブルの製造過程をスタイリッシュにまとめたテーブルのPR動画です。
無垢の家具をメインに製造するKOMAのテーブルは巧みな職人の手技で、製品化されて行きます。
クオリティの高さは言うまでもなく、芸術性も兼ね備えたフォルムのテーブルができるまでの過程を見ていると、こだわりの一品もののテーブルの本当の良さに触れられて、購買意欲が湧いてきます。
動画の面白いところは、製造過程を普通に映像化するだけではなく、基本的にはモノクロ映像にして時々カラー映像で、完成形のテーブルの写真が映し出されるところです。
また、一瞬だけですが魚眼レンズで木材を映すシーンや時々速度が変わるのでメリハリがあって退屈することなくワクワクしながら完成までの様子を観覧できます。
○IDÉE WOODWORK from Hokkaido
家具製造メーカーのイデーのテーブルなどに使われる木材は、ほとんどが北海道産です。
そのため、この動画のオープニングでは、北海道の草原から大自然に囲まれた道が映し出されているのがポイントです。
動画では、オープニングの北海道の風景がカラー映像で流れた後に、木材の細部がモノクロ映像にて映し出されています。
その後、タイミングよく製造工場の様子がカラー映像で映し出されて、テンポ感の良さもありメリハリが効いています。
木材だけではなく使用する方が選びにもこだわりを持つ様子がわかる映像やいつまでも飽きない家具が生まれるまでの工程が無駄なく盛り込まれた動画に仕上がっています。
○思い出をつくる場所篇 大塚家具
大塚家具の新スローガンの「幸せをレイアウトしよう」のもと誕生した商品の一つ、ダイニングテーブルの紹介動画です。
15秒間の短い動画ですが、ダイニングテーブルを上から映して、ファミリーの使用風景を表現した映像です。
家族の思い出を作る場所としてのダイニングテーブルが表現されているのが、面白い点です。
○ザ・ファーストのある毎日 カリモク
カリモクのザ・ファーストは、最先端のエルゴノミクス(人間工学)から生み出された本当の意味でくつろげるリクライニングチェアです。
エルゴノミクス(人間工学)は、人間の生理的、心理的な動きを分析した上で使いやすい環境設計などを指す言葉で、ザ・ファーストには、エルゴノミクス(人間工学)が100%反映されています。
座る時間が長いほどに、体のどこかが痛くなってくるような椅子が大半だと思います。
動画を見ると一目瞭然ですが、1日のうちのくつろぎタイムを充実させてくれる設計のリクライニングチェアで、そこから得られる安らぎや余裕はかけがえのないものです。
自分だけのくつろぎ時間が充実してこそ、家族も夫婦もお互いに相手を思いやり、仲良く暮らしていけるものです。
そうした空間を作るリクライニングチェアとして、ザ・ファーストは貴重な椅子であることが、心安らぐ映像とともにメッセージされているのが魅力的です。
○「暮らしのカタチ」♯01ダイニングワゴン編 飛行船スタイル
飛行船スタイルとは、オーダーメイドの家具メーカーです。
この動画はダイニングワゴンのPR動画で、人間が全く映り込んでいないのが面白い点です。
あくまでも主役は、ダイニングテーブルやダイニングワゴンなどの家具であることを基本に、コマ撮り風に映像が流れているので、流れは早いものの長い時間の経過を感じられる展開になっています。
散らかりやすいダイニングテーブルの上をざまざまなアイテムが散らかる風景で表現して、脇に置いてあるスリムなダイニングワゴンに収納することで、ダイニングテーブルがスッキリしていく風景が映像にまとめられています。
まとめ
ハンドメイド作品にも同じことが言えますが、製造工程を知ることでさらに家具への愛着が湧くはずです。
また、文章だけでは伝わりにくい家具の良さやそこから生まれる空間も、映像だから伝えられるのですね。