飲食店のCM映像事例

テレビで飲食店のCMを見ることがよくあると思います。
その中でも「食べたい!」と食欲をそそるのは、どんなCMですか?
お店の雰囲気よりも、まず食べ物の見た目や美味しそうな映像に目を惹かれるのではないでしょうか。
飲食店のCMで、大切なのは、食欲を刺激する「シズル感」です。ここでは、映像でありながら香りや味まで想像出来て、思わず食べに行きたくなるような映像事例をご紹介します。

 

 

目次

1. いきなりステーキ

2. マクドナルド

3. 丸亀製麺うどん

4. 蓬莱551

5. かっぱ寿司

6. 餃子の王将

番外編 南島原食堂

まとめ

 

 

1. いきなりステーキ

銀座に1号店を構え、瞬く間に全国展開した「いきなりステーキ」。立ち食いスタイルが特徴で、1g単位で肉の量を指定して注文できます。
通常の飲食店よりも高い原価を採用しながら、立ち食いという回転率の高さで収益を上げています。
ステーキ専門店の名にふさわしく、CMも肉に注目。切り分けられた厚切り肉の鮮やかな断面や、ジュウジュウと焼ける肉の音が食欲をそそります。
レアに焼き上げられたステーキの断面に、よだれを垂らしてしまいそうになるCMです。

 

 

2. マクドナルド

「謎とき探検隊」という、子ども番組のような構成のCMを制作したマクドナルド。
マックの月見バーガーなどでおなじみの、「まんまるの卵」に焦点を当てています。
子どもが大好きな飲食店ということで、CMの雰囲気も子ども好みに合わせています。
その一方で、「おかあさんといっしょ」で知名度をあげた「だいすけお兄さん」こと横山だいすけさんを起用し、保護者への好感度アップもアピールしています。

 

 

3. 丸亀製麺うどん

時代劇風のCMは、丸亀製麺うどん。うどん専門店で、味にこだわったバラエティ豊かなトッピングが人気です。
CMに登場するのは、からっと揚がった鶏天。そこにたっぷりとかかったタルタルソース。仕上げに添えられた柚子がさらに食欲をそそります。
CMの二代目女将に抜擢された、松岡茉優さんのかわいらしい動作も目をひきます。
暑くなる夏に向けて、バテないようにスタミナをつけたいときに食べたくなるCMです。

 

 

4. 蓬莱551

関西で知らない人はいないぐらい人気の、蓬莱551のCM。
ふんわり白い豚まんに、ほかほかの湯気。一度でも食べたことがある人は、映像を見るだけでジューシーな豚まんの味を思い出します。
「あるとき」と「ないとき」の落差は、まさに551の豚まんを食べた時の気持ちをよく表しています。

 

 

5. かっぱ寿司

てりっと光る脂ののったサーモン寿司。生で食べても、じわっと炙って少し焦げた脂の香りを楽しむのもたまりません。
サーモンを堪能する本田望結さんの表情も、お寿司のおいしさを倍増させている気がします。

 

 

6. 餃子の王将

餃子の王将のシズル感は、画面から伝わるおいしさだけでなく、動画ならではの「音」でも表現しています。
ガスの火が点火される音。じゅわっと熱々のフライパンに広がる卵。カリッと揚がったからあげ。キャベツを千切りにするリズミカルな音。
そして、こんがりと焼けた餃子を頬張るときの、なんとも言えない美味しそうな音。
今日の夕飯はぜひ餃子の王将で!とリクエストしたくなるCMです。

 

 

6. 南島原食堂

番外編の映像は、長崎県南島原市が制作した特別ムービーです。
南島原食堂は、市内にある廃校を活用した食堂。地元の食材をふんだんに使用した16種類のそうめんが食堂の名物メニューです。
南島原特産の手延べそうめんを使用し、そこでしか味わうことのできない雰囲気とおいしさを伝えています。
小鉢に、色とりどりに盛られたそうめんの美しさが印象的です。
やさしい空気と料理を味わいに、「おかえりなさい」と言ってほしくて出かけたくなる映像です。

 

 

まとめ

パッと目をひく飲食店のCMは、短い15秒という時間でも人の記憶に残ります。
専門店であれば、いきなりステーキのようにメインの食材重視の映像が好まれます。
期間限定の食材があれば、かっぱ寿司のようにその食材メインにしたCMを特定の期間だけ流せるのもテレビCMの特徴です。
食べ物だけにフォーカスを当てるのではなく、別の切り口から引きつけるのもよいでしょう。食べている人の表情や、調理中の音も、食欲を刺激する要因になります。
差別化を図るなら、特別な世界観を設定するのも効果的な手法です。子どもが好むようなマクドナルドのCMや、時代劇の舞台設定を取り入れた丸亀製麺うどんの映像は、食べ物以外の点で印象に残るでしょう。