毎日の生活のなかに、当たり前としてあるもの。
文房具もその一つ。普段の生活で、消費者が強く意識する機会は多くありません。
消費者が文房具を選ぶとき、なにがきっかけになるでしょうか。
文房具のコンセプト、機能性、安全性、使い心地……決め手になるポイントは様々です。
今回は、ブランドコンセプトと商品の機能面を、それぞれ効果的に発信している文房具のプロモーション動画をご紹介します。
目次
1)うさぎや開店20年記念 プロモーションムービー「人生とともに、文具は生きる。」
2)ippo!|トンボ鉛筆
3)sonic2017 PV
4)豊かで楽しい毎日を「ESダイアリー」プロモーション動画
5)北海道いろのかわいい文具 PV
まとめ
1. うさぎや開店20年記念 プロモーションムービー「人生とともに、文具は生きる。」
岡山・広島を中心に店舗展開する文房具専門店うさぎやの開店20年記念プロモーション動画です。
テーマは、人生と文具。「おばあちゃんが、私に名前をつけてくれた」というセリフから、一人の女性の回想シーンがはじまります。
お絵描きをするクレヨン、お父さんへの手紙、初恋のラブレター、婚姻届けに綴る名前。
人生の思い出深いシーンに寄り添う文房具が映し出されます。
一つ一つの文具が、毎日の暮らしのなかで隣にあることを思い出させてくれる、心温まる動画です。
2. ippo!|トンボ鉛筆
トンボ鉛筆が展開する学童文具ブランド「ippo!」のプロモーション動画です。
子ども向け文房具の機能性とあわせて、子どもに寄り添うメッセージが描かれています。
ひらがなを覚える、足し算や引き算を学ぶ、楽しかった思い出を日記に書く、好きな色を塗る。
子どもにとって、鉛筆や色鉛筆を握る学びの機会こそが、新しい出会いや発見と遭遇するチャンス。子どもの学ぶ楽しさを後押しするブランド精神が伝わってきます。
3. sonic2017 PV
同じ学童文具ブランド「sonic」のプロモーション動画。
この動画では、アニメーションをふんだんに使い、子ども向け文具の安全性や機能性に焦点が当てられています。
最初に取り上げるのは、「トガリターン」という、鉛筆が尖ると自動的に出てくる新しい鉛筆削り。従来の鉛筆削りの使いづらさを歌詞にからめつつ、軽快なテンポで「尖ると出てくる」ポイントを繰り返します。
ほかにも、飛び出し防止筆箱「アルロック」など同じ構成で機能性をアピール。
可愛いアニメーションと繰り返しの歌詞から、子どもがすぐ覚えられるよう印象づけています。
4. 豊かで楽しい毎日を「ESダイアリー」プロモーション動画
落ち着いた大人の雰囲気で手帳の機能を紹介するプロモーション動画。
「毎日気持ちよく使えるダイアリー」のコンセプトにそった、ゆったりした音楽とやさしい雰囲気が伝わる文字が特徴的です。
手帳を開いたときの具合や、ペンによっての書き心地、レイアウトの使いやすさなど、ポイントを整理してわかりやすく伝えてくれます。
毎日使う手帳のような文具は、使い心地が気になるもの。
「手に取ってみないとわからない」と購入を迷う消費者に対して、検討の際のヒントを教えてくれる動画です。
5.北海道いろのかわいい文具 PV
北海道生誕150年にあわせて立ち上がった「北海道いろのかわいい文具」企画。その一つとして作られた、「北海道いろ」の絵具を紹介するプロモーション動画です。
北海道の雄大な自然を紹介しつつ、北海道を愛する気持ちから生まれたという、独自のコンセプトを丁寧に紹介しています。
どこまでも広がる空や、穏やかな海の色。夕焼けに染まる山の稜線に、風が通り抜ける緑の大地。
北海道で見る風景から生まれた色たち。
ゆったりしたBGMとやわらかなナレーション。
北海道で生まれ育った人々が心に持つ色を形にした「北海道いろ」に込められた、やさしい気持ちが伝わってくるようです。
まとめ
ブランドのコンセプトを伝える際は、商品や企業に沿った切り口が大切です。地域密着型の企業は、うさぎやのように「人の一生に寄り添う」動画で身近にある存在というメッセージを訴えることが出来ます。
「北海道いろ」のように、その土地ならではの景色を切り取ることで、商品に込められた地域愛を伝えることも可能です。
機能性をアピールする場合は、文房具を使うターゲットを明確にしましょう。手帳であれば、仕事に用いる大人に対して。学童文具は、子どもが喜ぶビジュアルを採用しつつ、保護者に対して商品の安全性・機能性を主張することが大切です。