日本の夏。湿度が高く、ジメジメとして家の中にいても外に出ても、まとわりつく暑さに気分も下がります。
暑さに負けて夏バテすると体力も気力も低下し、買い物に出かけたりする消費行動も停滞してしまいます。
そんなけだるい夏の気分を吹き飛ばす、さわやかなCMを集めてみました。
目次
1. 水の中を泳ぐように 「ポカリスエット」
2. 夏といえば、花火と風鈴。そして、 「金麦」
3. ぼくらの夏には、いつもサザンの歌があった 「三ツ矢サイダー」
4. 夏だから、出かけたくなる 「グーグルサマーチャレンジ」
5. 大嫌いな夏だから 「資生堂」
まとめ
1. 水の中を泳ぐように 「ポカリスエット」
青い海を目を閉じて自由に泳ぐ少女。「水をたべよう」というコピーのもと、水平線も青空も溶けてしまうようなコバルトブルーの海が映し出されます。
ポカリスエットゼリーは、大塚製薬が36年ぶりに発売した「たべる」という新形状のポカリ。ゼリーなのに、水分補給。
生命の源ともいえる母なる海を泳ぐ八木莉可子さん。気持ちよく泳ぐ姿は、水をたべるという新しい商品を見る人に訴求しています。
体が渇く前に水分補給を。暑い夏にふさわしい商品を、涼しくアピールするCMです。
2. 夏といえば、花火と風鈴。そして、 「金麦」
サントリーが発売する「金麦」。2007年の発売以来CMキャラクターを務める檀れいさん。
「金麦冷やしてたんだからあ~」と大声で叫ぶ檀れいさんの姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。
そんな自由奔放な姿を披露する檀れいさんが登場する金麦「夏色のキミ」バージョン。海とバックに変わらぬ笑顔を振りまいています。
「あなたに見初められてわたし、風になる」というナレーションのもと挿入される、たくさんの風になびく風鈴の向こう側。檀れいさんの見つめる瞳が印象的です。
風鈴の涼しげな音と、夕暮れの空に光る花火が夏の終わりを感じさせてくれます。
3. ぼくらの夏には、いつもサザンの歌があった 「三ツ矢サイダー」
夏とサザンオールスターズの歌は切っても切り離せません。
1980年代から2010年代まで各年代でオリコンチャート1位という記録をもち、幅広い年代に愛されるロックバンド。
2000年に発売された「TSUNAMI」はダブルミリオンのヒット作となり、夏を象徴する恋の歌としても有名です。
そんなサザンがオリジナルCMソングを歌うのは、三ツ矢サイダー。
はじめて三ツ矢サイダーのTVCMに登場してから38年。CMソングをひたすら歌う姿にファンにとってはたまらない映像です。
のど越しにシュワっと広がるサイダーのさわやかな甘さ。サザンの歌とともに、懐かしい夏の記憶が思い出されます。
4. 夏だから、出かけたくなる 「グーグルサマーチャレンジ」
さわやかな夏の気分を感じさせてくれるのは、食べ物のCMだけではありません。
グーグルが企画する「グーグルサマーチャレンジ」Googleアプリを連動させたCMです。
沖縄の青い海でシーカヤック。カラフルな熱帯魚。沖縄名産のもずく。
楽しい夏の旅の中で、Googleアプリを使いながら次々にイベントを体験する姿が映し出されます。
こんな使い方もあるんだ、とみる人に新しい発見を提供しています。長い夏を満喫しにでかけようという気分にさせてくれる映像です。
5. 大嫌いな夏だから 「資生堂」
夏はジメジメして肌がべとつく。スッキリしない。
あえて夏の嫌な部分にフォーカスしてはじまるのは、資生堂の専科パーフェクトエッセンスシルキー、化粧水のCMです。
「夏娘」篇と題された映像では、汗だくの満島ひかりさんが服を脱ぎ捨てるところからはじまります。
さわやかさのかけらもない雰囲気ですが、一転するのは化粧水を使ってから。
さらさらになりたいから、使う夏の化粧水のCM。最後の満島ひかりさんの、夏の夕涼みのような清涼感漂う表情が印象的です。
まとめ
暑いからと落ち込んでしまう購買意欲。しかし、逆に「夏だから」という理由でターゲットにアピールすることも可能です。
夏にこそ注意したい脱水症状に、水分補給の喚起をしなくても、同商品で水をチャージしようと思わせてくれるポカリスエット。
暑い夏の日の終わりに大切な人とビールで一杯、という気分になる金麦のCM。
三ツ矢サイダーは、普段清涼飲料水を飲まない大人でも、サザンの懐かしい歌声に思わず店頭で手にとってしまうかもしれません。
炎天下でも、子どもと楽しんで出かけるヒントをくれるGoogle。
資生堂は、べたつく夏だからこそ肌につけるものを選ぼうとメッセージを送ります。
暑い夏に負けないさわやかなCMには、消費者の購買意欲を活気づける力があるのです。